歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-04-15

蝉とりの技 師匠に教えを乞う


 昨夜も雨が降った。雨季でもないのに毎日スコールが。異常気象か。
 今日はC村。朝9:30に着く。雨が降ったせいか湿気が多く土器を作る人少ない。

 急にセミ取りが盛んになった。鍋でいためて食べるのだ。こどもたちに、道具の作り方と捕り方を教えてもらう。蝉の生態と木の枝ぶりにあった合理的な捕り方だ。鳥もちでセミをとる方法は日本でもかつてあったらしいが、私が子供のころは手づかみかタモ網だった。
 イヌビワ?の実の薄皮をむいてネバネバを竹竿の先につける。これを蝉の下からすーっと伸ばし、風に揺れているようにしてくっ付ける。木の梢にとまっているのはさすがにとれないだろ、と思ってみていたらススっと木に登って、見事に捕った。木の上からこちらを見下ろして「あたりまえだろ」って顔をしている。おぬしなかなかやるなぁ・・・・

 13:40 朝から田んぼに行っていた水牛が帰ってくる。最近、帰って来る度、寝場所を我々が占領しているので不満そうな顔をしている。ここでも水牛は自立している。自分たちで田に行って、腹いっぱい食べて自分たちで帰ってくる。

 野焼きをみせてもらう。Mさんが仕切っていた。大きな穴の中に土器と木の皮を置き、稲わらかぶせる。呪文を唱えながら米等をばらまく。野焼きの儀礼だ。温度計をセットして温度変化を測らせてもらう。

 突然日本人二人を乗せた車が村に来た。衛生調査だという。なんと一人はメンバーの知り合いだった。去年初めて訪れたとき、我々が村に来た2番目の外国人だといっていた。世界は狭い。この地域の住民には特有の肝臓の病気があるらしい。飲料水に問題がありそうだと。

15:40プーカオ山から雷鳴がとどろく。今日は夕立がきそうだ。帰路。暗闇の中を強烈な雷、稲光の連続。土砂降り雨。












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