歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-05-23

研修旅行2日目

 研修旅行の2日目は富山県南砺市にある菅沼合掌造集落と新潟県糸魚川市のフォッサマグナミュージアム、長者ケ原考古館を見学しました。


 菅沼合掌造集落は合掌造の民家が残る世界遺産に指定された集落で、現在も地元の方が生活しています。
 ここでは合掌造の民家や多数の民具が展示されている五箇山民俗館、かつて集落で作られていた塩硝について展示されている塩硝の館を見学しました。


 次に訪れたのは糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアム。
 ここでは地球や日本列島の成り立ちといった地理学・地学的な展示や様々な鉱石を見学しました。また田口先生からフォッサマグナとはいったいどのようなものなのかについて解説していただきました。
 フォッサマグナとは日本海側から太平洋側にかけて帯状に存在する地域で、大きな大地の割れ目なのだそうです。中高の地理や地学の教科書に出てきた糸魚川−静岡構造線はフォッサマグナ西側の境界線にあたります。


 糸魚川と言ったらヒスイが有名です。フォッサマグナミュ
ージアムの次に見学した長者ケ原考古館にはヒスイに関する遺物が展示されていました。
 長者ケ原遺跡は大規模な縄文時代中期の集落跡です。この遺跡からはヒスイの玉や蛇紋岩の石斧などの生産に関わる遺物が大量に出土しました。長者ケ原考古館は長者ケ原遺跡から出土した遺物が展示されています。またすぐ近くには遺跡公園があり、竪穴住居などが復元されています。
 糸魚川市教育委員会の方から解説をしていただきつつ、遺跡から出土した土器や玉づくり、石斧づくりに使用された遺物などを見学しました。



 長者ケ原考古館を見学した後、自分たちでヒスイや蛇紋岩を探してみたいとの声があがり、糸魚川海岸へと向かいました。
 この日は石を探すには条件があまりよくありませんでした。普段は石が露出している波打ち際が砂に埋もれており、なかなか目的の石を探すことはできませんでした。
 目的のヒスイを見つけられた人はいませんでしたが、それでも蛇紋岩やキツネ石など様々な石を拾い、この日の研修を終えました。(この日拾った石の一部は考古学の演習で利用するそうです)

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