例年、お盆明けは雨が多くなり涼しくなるのに、今年は違う。
合宿がおわり、金・土と現場は静かになった。3年生・2年生の6名が終盤の追い込みに入った。
今日は卒業生の丹野君が朝から現場に応援に来てくれた。前庭部を一人で拡張し、押しつぶされた状態で壊れた須恵器甕の全容を検出。決めたことを時間内にやり遂げる。集中力はさすがである。彼の仕事ぶりを見習おう。
東側の周溝を検出する第1トレンチがほぼ掘り上がった。
担当した学生は土層の解釈にずいぶん悩まされた。
削る→観察する→仮説を立てる→削る(検証する)→観察する→仮説を立て直す→削る→
無限地獄のように感じただろうか。
発掘ではこのサイクルによって仮説構想力を高めるのだ。