歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-10-31

仙台城跡の石垣復旧


冬の足音が聞こえると、どこの現場も仕事が急ピッチで進む。

時折強い雨が降る中、仙台城の石垣解体調査と復旧工事が進められている。

ここでは昭和に修理された切り石積み石垣が軒並み崩れた。
同じ石垣面でも江戸初期の自然石積み石垣は持ちこたえた。「あそび(柔軟性)」のある石垣が強いことを実証した。

中の門ではやはり昭和に修理した練り積み(コンクリートで石を接着して壁状にしたもの)石垣が破断した。この構造は地震で倒壊した白河小峰城本丸南面石垣と同じものである。あそびのない剛構造は地震に弱いのである。

石垣は背面の玉石や土、滲み出す水、揺れなどといかに親和的に積むか。「縁」を切らないことが大切なのである。




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