歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-11-28

第13回高畠まちあるき

こんにちは、あとです。
今回は11月に行われたまちあるきの様子をお届けします。
今年もすでに6回を数え、全体では13回目となる今回は、10月の時点で調査を完了できなかったお宅からの調査となりました。

冷たい風と雨が吹きつける中の調査でしたが、それでも負けずに石との会話をします!ですが、途中で雨が白いものに変わり、思わぬ初雪との遭遇になってしまったりも。寒さ対策はしてきたはずなのにそれ以上の寒さと戦いつつでした。

Uさんのお宅は、今回で3回目、以前のまちあるき集中作戦から引き続きの調査でした。こちらのお宅では、奥様が煎茶の先生をなさっているということもあり、とても多くの石と出会うこととなりました!その中でも一番印象に残るのが、石と木を組み合わせた特徴的な石塀と、裏門です。

二井宿街道沿いの、お宅の前面側は石塀の高さが170cm弱といったところ。それだけでも十分圧倒されるものであったのですが、お話を伺えば、ここは道路整備が行われており、元々はもっと高さがあったとのこと。設置された当時はどのような姿だったのだろう・・・と思いつつ調査を進めることに。

そしてそのまま裏手に回ったところ、圧倒!
同じ石塀が200cmはゆうに超えているだろう高さで立っていました!一番上の傘石も見上げなければならないほどの立派なつくりとなっています。この石塀がこのまま前面まで回っていた頃は、ここはどのような風景だったのだろう・・・と、思い起こさせる良い出会いでした。

また、その石塀の角には石同士が広がって崩れてしまわないよう重しが乗せられていたり、裏手の通路から池へ進む階段は建物の犬走りと同じ石で繋がっていたりと、細かいところに石に対する気遣いと石工さんの技術を感じられるものとなっていました。

調査が終われば二井宿街道をさらに東へ。こちらではかつて流れていたであろう水路や井戸のお話や、池の中に祠を作り祀っていたという水神様のお話など、大変興味深いお話もお聞きすることが出来ました。
そして、身の回りに石を使っているという言葉がよく聞かれ、住民の方々に石がどれだけ身近にあるということを感じさせる機会となりました。

次回は12月2日。今年は最後のまちあるきとなります。
雪が降らないことを祈りつつ、また新たな出会いにわくわくしながら調査へと向かいます。もちろん参加者歓迎中です。

以上、あとがお送りしました!



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