歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-12-02

村をあるくこと

 学生たちとともに村をあるく「高畠まちあるき」の活動は、2年目を終え、これまでに160軒あまりのお宅を訪ねてきました。

 四季の移ろい、そのときどきの風景とともにたくさんの出会いと会話が記憶されています。日常の暮らしのなかに、地域を生きるうえでの大切な考え、ひたむきな生きざまに触れて美しいものをいくつも学ばせて頂きました。そんな小さな経験の積み重ねは若者の人間形成にも少なからぬ影響を与えているのではないかと思います。

 学生たちに土地の歴史や生業・技術をうれしそうに語ってくれる住民の方々。石を持続的に利用してきたあたりまえの暮らしやありふれた風景にあこがれや価値を見出す人がいる。それに気づくことで自らのふるさとの良さを再認識したと言ってくれる人がいます。

 このような双方向的な響き合いがまちあるきの楽しいところです。

 知らない土地をあるくのは不安があります。面識のない人と会話するのは気がひけます。
 いやな思いをしたり失敗しながら「倫理・振る舞い」や「コミニュケーション」を学んでいくことが大切です。
 未知の世界と関係を切り結ぶ「偶然性の喜び」に目覚めた人は前に進むことができます。「出会い」を楽しむことができる人は豊かな人生を生きるといいます。

 「まちあるき」を通して、そんな感覚が学生たちに芽生えてきているのをとてもうれしく思うこのごろです。

 

ストーブに温まりながら成果の報告会

「石の会」事務局長のお宅で腹ごしらえ。毎度のことながら奥様の温かいおもてなしに感謝です。

裏庭を案内してもらう。梅の巨木に風で飛んできたマツが実生。カラスウリもからまって

 

 

 

 

 

一番怖いのはカメラかもしれません。でもここまでできるようになりました。

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