昨年後期の考古学基礎演習で、6人程度の班に分かれ、それぞれ川で石を拾い、拾った石の分類を行った。この授業で私たちは、大学周辺の地質や河原石の組成を班ごとに考察して、その結果を皆で協力して発表した。しかし、石の種類は意外にも多く、区別するのが難しかった。各班でばらばらに名付けられ、統一した分類をすることが課題として残っていた。授業が終わっても調べ続け、最終段階までは来たものの、まとめていくにはもうひと押しというところだった。
そこで、3月1日の正午ころ、岩石学者のお話しを伺い、ヒントをいただくことを目的として、山形県立博物館に行ってきた。その日は長井先生が午前中から博物館で調査をする予定であった。誘っていただいたので私も行ってみた。
これまで私たちは、見た目や色、重さなど、感覚に頼って石の分類をしていた。しかし、含まれる鉱物や基質?組織?で分けることを知り、そうした時に、私たちの考察とは全く違うものになることも知った。そのため、頭の中が少々混乱してしまったが、同じ石なのに見方や見る人が違うと全然違った考察になるのは、当然のことなのだが、面白いと思った。
長井先生と博物館学芸員とのお話の中には、鉱物の名称など聞いたことのない言葉もあった。それでも、今回お話を聞いたことで、独断により奇怪な名前がついていた石や結論を出せずにいた石についてはなんとか解決が出来そうだなと感じた。
時間としては一時間ほどであったが、とても濃い時間を過ごすことができた。
今回いただいたヒントをもとにして、これから最終の分類、見直し作業を行って、まとめていく。聞いたお話をそのまま使うのではなく、自分の考えをそこに加えて、自分なりの結論を導いてみたい。あと一息、頑張りたい!