韓国からアニョハセヨー!
私たち歴産2年生4名と企画構想2年1名合わせて5名は今回、5月1日から7日にかけて長井先生が毎年、漣川郡から招待されている全谷里旧石器遺跡の国際学会(韓国文化遺産ワークショップ)と全谷旧石器フィスティバルに参加しました。
このフェスティバルに参加する学生5名の内、3名は初めての海外でした。そのため、今回の海外旅行は不安要素が多くありましたが、これからの多くの人々との出会いや、初めての経験に胸を膨らせていました。
私たちが今回フェスティバルで滞在するのは全谷里(チョンゴクリ)という場所で位置的には韓国の北の方にあり、北朝鮮に非常に近い場所にあります。そこにある全谷里には先史時代の遺跡があることで世界的にも有名です。全谷里に行くには、ソウルから高速バスで2時間以上かかりました。
初日は、ほとんど移動に費やし現地の全谷里についたのは夜中で、これから学会とお祭りで共にする各国(韓国・スペイン・ドイツ・中国)のメンバーとの食事会を開いてもらいました。
5月2日、私達は朝食後、近くの漢灘江(ハンタン川)へ行きました。そこには、旧人の時代に使われていた石英岩という白くてきれいな石を拾うことができました。石英岩は私たちが普段実習とかで使っている黒曜石と違って不規則的に割れ加工がやりづらい石でした。午後から考古学の学会に出席し、様々な国の人たちの調査報告を聞きました。ドイツやデンマークは先史時代の身なりや生活を実践していく実験考古学について発表を行っており、日本ではなく海外の考古学を知り視野を広げることができたと思いました。
我らが長井先生は三内丸山遺跡を題材として、遺跡整備の在り方と日本の文化遺産の諸問題について発表しました。学会はすべて英語と韓国語で行われており、その中でも、韓国の高校生が特別招待されていて、すべて英語で発表を行っているのを見て、私たちよりも年下なのに英語でしっかりと発表を行っていることに、私たちの英語力の無さを痛感しました。この学会から、語学力・考古学の面でも考えさせられることが多くありました。