来たる日向洞窟遺跡の調査では堆積環境の解明が鍵を握ります。
そこで今回は、堆積物の観察眼を高め、目的の調査を実現させるために、地形学をご専門とされる菊池強一先生(岩手県立大学)をお招きして、ゼミ生と有志を対象に礫の散状計測の実習を行いました。
まず、堆積物を原位置で記録することの重要性について、菊池先生よりご説明をいただきました。それから、大学近くの須川に赴き、クリノメーターの使い方について実習を行いました。ここでは礫のインブリケーション(=覆瓦状構造)も確認しました。
二人一組となって、計測の練習を行いましたが、各々がクリノメーターを使った礫の走向傾斜の計測法について、一通りのことは理解できたようです。
ここでの経験を現場のスキルとして生かして欲しいものです。