歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2008-12-30

イサーンの田舎料理

今日は午前中はじめてのOFF。ウボン郊外にある鉄器時代初期バン・カン・ルアン遺跡を見に行く。3mほどの深さに調査時のまま甕棺などが露出展示され、臨場感いっぱい。国立博物館に行くがお休み。朝から暑い日で、しばらく昼寝をした。午後2時から村にいく。

今日は、プアンさん、シラーさん、ジャンタさん、ワナさん4姉妹と一緒の食事会だ。タイでは伝統的に男性が女性のところに婿に入る。だから、姉妹の各家庭は近所に集まっている。ここでも4軒が仲良く暮らしている。男は外から来たせいかどこでも肩身が狭そうに見える。
イサーン(タイ東北部)の田舎料理をふるまってくれた。蒸したもち米が主食。8月に収穫して保存(蒸して袋にいれておく)しておいたタケノコをメインとした料理。トウガラシ、炒めたにんにく、プラー(小魚を漬けたもの)、マクサンで作ったナンプリック(タイ料理には欠かせない辛子味噌)。イサーンでは「ジャオ」という。田圃の池でとれたなまずのような魚のスープ煮(レモングラスやジンジャーがきいている)、そしてみんなが一番好きなソムタム・ラオ(青パパイヤのサラダで蟹入り)。トウガラシがたくさん入っていてとびっきり辛い。などなど。そして、田圃でみんながとる蟹(プラー)はタケノコ料理にもはいっている。田んぼでとったおけらのような虫を炒めたもの。カエルとコガネムシは出てこなかった。

次女のシラーさんには3人の娘がいる。長女ガイと次女コイはバンコクで働いており、いまお正月で里帰りしている。3女クンは17歳でまだ高校生。村にいる。末娘が家を継ぎ、お母さんと暮らすのが一般的だ。ちなみにタイでは正式なニックネームをもっておりこれで呼び合う。

村の中には、人と同じくらいたくさんの犬がいる。飼い犬もいれば野犬もいて、まったくよくわからない。人と牛と鶏と犬がいい具合にからみながら生活している。シラー家では、米袋の上をねぐらにしているミン(足の裏でかゆい目をかく特技をもっている)、顔がよく見えないチョクン、甘えん坊で何事にも動じないルーという3匹の犬がいる。

夕食の後に記念写真を撮って村を後にした。     

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