歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2009-05-22

青苧の野焼き


5月21日に山形県大江町本郷地区橋上集落にて青苧(アオソまたはカラムシ)の野焼きが行われました。

この調査は、菊地先生が主催となっておこなわれました。
今回は、菊地先生と岸本先生、そして田口研究室所属の松田の3人で参加させて頂きました。

本題に入ります。

みなさん、青苧ってなに?!とお思いのことだと感じます。

青苧とは、歴史的に言うと木綿糸使用以前から使用されていた糸の材料のことです。

山形の大江町を中心とした地域では、最上青苧といって山形の特産品でした。江戸時代では、上方への交易品として流通していました。

橋上集落では、その青苧の復興を目指しています。

本日は、青苧の栽培のはじめの段階である野焼きを行いました。

8時50分に現場に到着。

野焼きを行う場所には、藁と昨年収穫した青苧の茎と杉の葉がまんべんなく蒔かれていた。

火入れ前に会長さんからの挨拶があり、青苧の栽培にかける熱い思いを感じました。

そして、9時15分頃から火入れが始まりました。

火入れは、U字を描くようにしていきました。

少しずつ火が回り始め、煙地をあげて広がっていきました。

火が回っていくうちに、集落のおばさんたちが燃え広がりを防ぐために延焼止めをしていました。

10時5分ごろに全て焼きあがりました。

その後休憩の後、10時20分から焼きあがった畑に、肥料を蒔いていきました。
蒔いた肥料は、発酵鶏糞、油粕でした。
私も一緒に肥料を蒔いていったのですが、地区のおじさんたちのように旨く蒔けませんでした。
やはり、年季の入ったおじさんたちには手も足も出ません。
観て・体験して行くことが大切。何事も勉強です。

肥料が蒔き終わったら、炊き出しがあり、おにぎりと竹の子汁を頂きました。
作業後のご飯は、体に染み入りました。おいしかったです。
これからも、青苧の栽培の工程を見ていきます。
その回ごとにブログをアップしていきたいと思います。
次の作業は、6月中頃に雑草の草取りを行う予定です。
では、みなさん。また今度!!

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