歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2015-01-17

チー川沿いの村を訪ねる-マハサラカム~ロイエット~ヤソトン

12月24日(水)

タイでの調査はいつも朝が早い。7時に宿を出発、マハサラカム県モー村を訪ねる。沿道の田んぼにサトウキビやマンサンパランの畑が以前より増えた。イサーンではウドンターニー周辺がサトウキビの一大産地だ。近年はバイオ燃料の普及で生産地が拡大している。バイオ燃料車も普及しているという。

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 顔なじみにTさん(60歳)と副村長Sさんを訪ねた。150~200年前にコラートのN郡から7家族が移住して村が成立し、その後5つの郡からさらに移住者が増えたという。ここは土器作り専業の村なので農地はもたない。同じくコラートから各地に散った姉妹村へさらに移住する人もいた。最後の人は50年前コラートのW村に行ったKさん世帯だったよと。当時はみんなクィアン(牛車)でいったんだよ。

 

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 村の歴史を書いた文献を借りて町までコピーに行く。専門学校前のコピー屋さんで仕上がりを待っている間交差点を見ていたら、警官6人が年末の集中取り締まり。走ってくるバイクを一網打尽。免許と保険とヘルメット着用の検問。違反一件につき、その場で罰金200B没収。お金さえ払えばあとはノーヘルどころか3人乗りでも4人乗りでも、さあどうぞ、行ってらっしゃい…。ラオスもミャンマーもそんな感じだ。タイの都市部ではずいぶんヘルメットが普及した。

 

 

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 午後からはロイエット県のT村を訪ねた。ポターはもう一人だけとなった。しばらく話を聞いてタンボン長から村の歴史を記した文書を見せてもらう。村ができたのは2346年(タイ暦で今年は2557年)。もう200年以上前だ。やはりコラートのM郡から来た家族によって村ができた。民族もタイ・ラオではなく、タイ・ブン(タイ・コラート)だと伝承する。

帰りがけに村のお寺ワット・ノンサワン(通称:ポットテンプル-土器で出来たお寺)に寄った。タンブンの果物を持って高僧を訪ねると、清めをしてくれ、指輪やなにやらありがたい品々をいただく。あんたは2年後にたくさんタンブン(お布施)をしなさいよ!そうすれば幸せになれます、と。

 

 

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この日はそのままバンファイ(ロケット祭り)で有名なヤソトンに行って泊まった。
バンファイは5月、農作業を前に天に雨の乞うお祭りだ。双眼鏡で追跡しながら落ちてくるまでの時間で賭けをする。2mぐらいの小さなロケットでも3分は落ちてこない。

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