どうも、W・Tです。久しぶりのブログ更新です。
9月12日〜20日に、飛島の調査に行ってきました。
飛島は民俗の方でも調査を行っていますが、我ら福田ゼミは考古ゼミ。
調査というのは、もちろん発掘調査です。
で、どのようなコトをしてきたかというと…
飛島では、過去に道路を作る為に発掘調査が行われ、「蕨山遺跡(わらびやまいせき)」という、遺跡が見つかっています。縄文時代の中期で、今からだいたい5000年前の遺跡です。蕨山遺跡の調査はほとんど行われていない状態なので、遺跡全体の広がりもあまり分かっていません。
この貴重な遺跡を、本大学で調査させていただくこととなりました。
そして今回、その蕨山遺跡を発掘してきました。発掘といっても「試掘」調査です。今後どのように調査を進めていくか、目安となります。適当に掘るということは、絶対に許されません。基準となる杭を何本か打って、それを元に3箇所に試掘孔(テストピット)を開けていきます。どれも2メートル以下の小さなものです。
しかし、先生の予想は当たるものです。この範囲で見事、捨て場のような遺構を発見することができました。遺跡の広がりを把握する為の、とても重要な情報です。
遺物は土器の破片、石鏃(石の矢じり)、石垂(石の重り)、などが出土しました。石器を作る際に出るチップとフレークはかなりの量です。
今回の調査はここまで。来年もまた掘れるように、ビニールシートで保護しながら埋め戻してきました。
あっという間の9日間でした。
今回の調査が無事成功したのは、飛島の方々に限らず、多くの協力があってからこそ。
皆さん、どうもありがとうございました。
(詳細は、遺物や図面の整理をしながらUPしていきます。)
by.W・T