土日に姫路で日本遺跡学会と文化財石垣保存技術協議会(国の選定保存技術保持団体)合同のシンポジウムがありました。城郭の保存とこれをいかしたまちづくりはいかにあるべきか、その問題点はなにか。
姫路は世界遺産「姫路城」のおひざ元。市民はどこの都市よりお城に興味を持っていると思いきや。さにあらず・・・・。関係者曰く。市民にとって姫路城はあまりにも当たり前の風景。とくに自分たちが何かをがんばって国宝や世界遺産にしたのではなく、むこうから勝手に称号がくっついてきたと。そんな感覚の人が多いらしい。文化遺産の自己アイデンティティーの形成とは何か?考えされられるエピソードだった。;
二日目のシンポ。市民はまばら・・・・
二日間、会場と懇親会のみでとんぼ帰り。姫路城には寄らずじまいだった。来春からは平成の大修理。修復工事の様子は巨大素屋根の中のステージから見学できるが、当分天守にはのぼれなくなるそうな。見たい人は早めにどうぞ。
この会は技能者(職人さん)と技術者(コンサルや工事元請け等)、研究者、行政担当者など、さまざまな立場の人が集う。文化財のありようを常に社会との関係で考えさせてくれる私にとって大切な場所だ。