今日はラオス南部のパクセーという町に来ています。
コロニアルな建物とたくさんの欧米人が行き交う不思議なまちです。
夕べ、タイ人のアシスタントたちがプレゼントとしてくれたVサインの「リポビタンD」Tシャツを着ています。
27日にタイ東部ムクダハンからメコン川をわたりラオス国サワンナケート県・チャンポン郡の土器作り村に入りました。村の皆さんの全面的な協力でようやく地図作りや戸籍調査が終わり、ぼちぼち土器作り技術の観察や生業の聞き取りを始めたところです。こちらは1月1日よりも4月のソンクラーン(水掛け祭り)を年がわりの時期として大々的に祝うので、村の生活は普段と何ら変わりません。でも私たちはいちおう正月休みということで南部に旅行することにしました。車に揺られること5時間、チャンパサック県の世界遺産「ワット・プー」に到着。アンコール時代を主とする遺跡です。カンボジアやタイの遺跡に比べると整備は進んでいません。その分周囲の景観に溶け込み落ち着いた雰囲気があります。
行きは陸路。パクセーから40kmの距離。ガイドブックには2時間とある。世界遺産と思って甘く見たのが間違い。実際に走ってみてわかった。
帰りはメコンの渡しでパクセーに戻る。小船を3艘を連ねた台船に車を乗せる。一歩間違うとドブン!。ゆったり、月と対岸の明かりをながめメコン川を渡る。
バン・ブッドンは昨年のお正月にはじめて訪ねた村。ブッは「池」、ドンは「森」という意味らしく、村は森に囲まれた低丘陵上にあり、周囲には乾季でも水の枯れない池やクリークが点在しています。10歳未満の女の子がたくさん土器を作っているという世界的にも稀有な村です。つくなり、8歳の女の子が私が作ったのよと1つの土器をプレゼントしてくれました。村の人たちの顔を少しずつ覚え始めましたが、なにせ121戸800人あまりの人口。村の小学校には90人あまりが通っています。昨日、お邪魔した家では12歳の子は学校にいかずお母さんの土器作りを手伝っています。というより、もう一人前のポターです。妹と弟は小学校に通っています。帰宅するとすぐに村の池へ水汲みに何往復もします。世代を問わずみんながそれぞれの役割を果たし、うし、水牛、ぶた、やぎ、にわとり、あひる、いぬ、たくさんの動物たちと暮らしています。
今回は日本人4名とタイ人4名で調査に入りました。サワナケートから45分、LAK35という町のゲストハウスにとまり、村まで片道1時間のデコボコ道を通っています。新年は同室の九州大の院生と静かに一言「サバイディー・ピーマイ!」
調査はこれからが本番です。