歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-08-13

ゆうきの里


合宿最終日の気だるい朝を迎えた。初めてここにきてからもう9回目になる。

ことしはみんな行儀よく寝たようだ。

6時におきて散歩に出ようとすると、向かいのコテージの前に初老の女性が一人すわっていた。昨晩、ご迷惑をおかけしますと挨拶に行った時、新鮮なキュウリとトマトをくれたおばあさんだ。高崎からきたという。保渡田八幡塚古墳の話をしていると横浜に住むという息子さんが出てきた。
最近、ゆうきの里のそばにできた「たかはた文庫」の整理に家族と友人らで来ているそうだ。この地で有機農業の普及と地域づくりを推進してきた政治社会学者栗原彬氏が蔵書10万冊を一括寄贈し、それをもとに手作り図書館と日本の有機農業運動に関する資料センターを開設するそうだ。首都圏の大学から有機農業の援農のため毎年たくさんの学生がきて宿泊する。ここから何百人もの大学生が巣立っていった。そんな教え子たちが帰ってきて蔵書整理を手伝っている。

地域の人々のあたたかいホスピタリティーに支えられながら交流を続けているのは私たちも同じだ。

話をしているうちに朝食の時間がきた。お茶漬けとゆうべの残りで朝食をすまし、全員で宿舎の大掃除と布団干しをする。
9:00に宿舎前で写真を撮り、管理人さんにお礼を言って出発する。

現場について作業にかかるが足取りは重い。みな、力を振り絞って最後の作業にとりかかる。全身から一汗かいた11時ごろになると急におなかがすきだした。弁当を買いに行き、この日は現場での昼食となった。

13時過ぎ、106号墳の12人が176号墳へ登り調査検討会をする。つづいて、山頂の前方後円墳(139号墳)へ登った。360度置賜盆地を一望する立地に納得する。
15:30からは176号墳の8人が下山し、106号墳で検討会をする。
16:30全体の総括をして大栗くんがシメる。機材を駐車場まで引き上げ、ここで福島大勢と別れる。賜の湯でひと風呂浴びてから帰るそうだ。

われわれも荷物満載で大学にかえる。荷物を下ろし車を洗って解散。お疲れさまでした!









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