歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-09-21

山形城


山形市教育委員会が調査中の山形城二ノ丸巽櫓の石垣台を見せてもらった。現地説明会はすでに終って、最後の図面取りが行われていた。

これまで山形城で見つかっている石垣では年代が特定できる最も古い特徴を持っている。石垣様式からは慶長後期頃とするのが妥当なところか。面を矢割した石材はなく、寛永期以降主体となる安山岩の転石がほとんどない。節理で割れて平面的な面をもつものや凝灰岩など、後の石使いとは一線を画する。角部は段数がないものの算木積みの特徴が見られ、面には部分的なノミ調整が入る。

元和年間に改易された最上氏築造の石垣台の可能性が高い。

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