歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-08-10

鳩山の窯


今日の鳩山の最高気温は37.4度だった。熊谷だけではない、ここもかなり暑いぞ!

埼玉県鳩山町は人口1万5千人余りの小さな町。しかし、ここには東日本最大規模の古代窯業遺跡があり、考古学者ならたいていは知っている。近畿の陶邑窯、東海の猿投窯、九州の牛頸窯。そして、関東はここ鳩山の南比企窯跡群である。
いま、町では国の史跡指定を目指し、国庫補助を得ながら窯跡の範囲確認調査を行っている。ここでは須恵器だけでなく武蔵国分寺等の瓦も大量に生産している。瓦専業の工房と、在地須恵器工房での生産と2本立てになっているところが興味深い。

大規模な須恵器窯業地は、政治社会的な人文的要因と地形・地質、植生などの自然的要因が重なるところに形成される。南比企窯跡群のある丘陵地は須恵器窯業地の典型的地形、教科書的な立地をなす。これからの調査でその全貌が明らかにされていくことが期待されている。

作業に当たられているみなさん。この暑さの中、本当にご苦労様です。この前、現場でいただいた朝もぎのキュウリ、みずみずしくてとってもおいしかったです。

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