「夏祭り」
この言葉によせる思いは人それぞれ熱いものがある。
今年の東北の夏祭りは鎮魂と再生を誓う特別な祭りとして行われている。
そんな中、北陸地方のとある港町の夏祭りを訪ねた。400年間続く伝統行事。「盆に帰らずとも祭りに帰れ」という土地柄。“地域に根付いた祭り”に出会うと心があつくなる。
私の祭り体験は15歳〜24歳まで10年間、夏の村祭りの担い手として獅子舞と盆踊りの太鼓を叩いた。時には近隣の村の盆踊りの舞台にも出向いた。いまでも太鼓と笛の音を聞くと体の中から熱く沸き上がるものを感じ、ふわふわと足が踊る。
過疎化した村では伝習システムが崩壊し、いまは昔のような姿では祭りは行えない。しかし、ここでは違った。小さな子どもからお年寄りまで、それぞれの役割があって、参加意識が強い。祭りを通して世代間のコミュニケーションが活性化され、地域のコミュニティが生き生きしているようにみえる。いい祭りだなあと眩しかった。
3日間行われる祭りの初日。このテンションで3日間持つの?