一日の作業が終わるとそれぞれがその日の成果と明日の課題について発表し、全員で確認する。
各自が仮説をたて、発掘−検証を繰り返しながら、目標(石室構造と土器祭祀の解明)に向き合う。発掘で鍛えたいのはそんな思考プロセスだ。
掘り方や記録の取り方は一つではない。現場では柔軟な思考と確実な作業が要求される。まだ迷いや理解不足から生じる無駄な動きが多い。
毎晩心地よい疲れが体を包むようになってきた。発掘はまだまだ始まったばかり。正念場はこれからだ。そして「土壇場」はその先にある。まだ見ぬ自分に出会う日を楽しみに待ちたい。