久しぶりにオカマの仲間たちの集まりに参加した。
カマはもちろんお窯である。
同志社大学で窯研(窯跡研究会)のシンポジウム「古代窯業における窯・工人・生産組織」が開催された。震災で1年ちかく延期になっていた。
本業である古代窯業史研究から長らく遠ざかっているので、リハビリのつもりで参加させてもらった。
生産組織論は近年急速に進んできた埴輪や、伝統的な蓄積のある瓦に比べると、須恵器は低調であると言わざるを得ない。そんな危機感を感じつつ、いくつか刺激の多い議論にも触れ、抑えてきた関心事がむずむずと湧きあがってきた。
草創期の窯研を担ってきた世代の人たちが退職で第2の人生を歩み始め、会場には若い世代の研究者が・・・・ちらほら。ちょっとさみしい気分だった。他大学の先生たちにうかがっても、須恵器や瓦を卒論でやる学生は絶滅危惧種だそうだ。いろいろ考えさせられつつ、帰路を急いだ。