歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-12-09

土器の修復


考古学応用演習(2年生)の授業で、美術史・文化財保存修復学科の藤原先生、院生の高橋君による土器修復のレクチャーがありました。
今年の夏に掘った長畑遺跡と戸塚山古墳群の出土品整理にお招きし、ゼミ生たちと一緒に話を聞きました。
文化財保存修復研究センターでは学科は違っても相互に乗り入れて研究や授業を行っています。

出土品整理の現場で行う土器の復元は、実測・写真撮影作業の前処理として比較的簡易に行うことが多いので、日ごろから展示・活用を考えている文化財修復の立場の意見は参考になります。

いま立体修復ではたくさんの縄文土器を復元しています。石膏系、樹脂系、粘土系、さまざまな補填材が現場で使われていますが、それらの長短所を理解して、使い分けることが大事です。

最近ではセメダインはバリッと割ってはがせばいいんだ!というと学生から叱られます。丁寧にアセトンを塗って土器断面を傷めないようにはがしています。もろい土器にはパラロイド溶液をしみこませたり、断面に塗って接合します。

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