歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2011-12-29

攻め焚き

 今日は暑い一日になった。
 昨日に続き早出してLさん宅の窯焚きを見学した。

 あさから家族だけでなく、続々と兄弟、その奥さん、子供たちが集まってきた。
 あぶり焚きは窯口を半分トタンで閉め、長い薪を順に押し込んでいく。徹夜作業なのでたいへんだ。攻めへ移るタイミングは、煙道に手をかざし、温度をみる。
 
 
 ころ合いを見て攻めに入る。攻め焚きはトタンをとり、燃焼部に太めの長い薪を目いっぱい詰めこんで噴かす。煙道からは黒煙が立ち上る。やがてけむりが落ち酸化雰囲気になる。これを5〜6回繰り返す。最後の方は割り薪も加え一気に温度を上げる。煙道から太くて高い火柱が上がる。火前は輻射熱でたいへんな暑さとなる。兄弟らが交代で一人1〜2回ずつ焚いていく。その間、それぞれの娘たちは太い薪を斜路まで運ぶ。本当に子供たちがよく働く。

 その傍らでLさんの奥さんは昼食の準備。ふかしが一息ついたところでみんなで昼食となった。もちろん蒸し米にラープ。竹の子スープが美味しい。ラオ・ラーオをコップで回し飲みする。だいぶ加減してくれたが、口当たりがよく珍しくたくさん飲んだら足元がふらついた。

 閉塞はあっけない。まず生草を焚き口に詰め、すぐトタンをあてる。それまでゴォーツという火の引く音がしていたのに、一瞬で静寂がおとずれた。一瞬何が起こったのかと?
 そして、トタンが外れない程度に脇に粘土玉を張り付けていく。煙道は全く閉じない。これは2007年の時も全く同じだった(EUプロジェクトの窯では塩を入れていたが)。

 

 

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