久しぶりに「芯から冷える」という言葉を思い出した。
最高気温氷点下のなか、一日石垣を歩いた。
冬場に下がった堀底の水はこの寒さで氷になった。岸辺からはしごで降りて、普段は近づけない石垣面の詳細観察を行った。石垣の観察は遠くから、近くから、その中間からとさまざまな距離からみることが大事。光の角度によって普段見えない加工痕がみえてくることがある。春夏秋冬、朝昼夕、長い付き合いが必要だ。そのうち、見る側の目も肥えてくる。わかった気にならないで常にモノに向き合う姿勢を大切にしたい。
それにしても頭から足先まで冷えきった。最後は呂律がまわらなくなる・・・・・。やっぱり、汗が噴き出す南国がいい。