歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2012-10-27

今週の授業風景

こんにちは、考古学ゼミ、久しぶりの更新のあとです。
長井研究室より初めての更新となります!

今回は、10月25日に行われた考古学基礎演習(1年生の必修)の授業模様をお届けしたいと思います。
この授業は現在、長井先生が担当され、石器の制作に取り組んでいます。前回までは主に使用される岩石の説明や、割れた面の特徴・割る手法の種類の説明など、基本的なレクチャーを行いました。今回は、その内容を踏まえて実際に外に出て岩石の採取に取り組みました!

授業の最初にまずは教室で学校周辺の地質の判別を行います。地形図や地質断面図などを用いて、周辺の地形の理解と岩相の判別を行いました。今回は川原で採集を行うので、上流部に注目してみていきます。川原に存在している石は上流から流れてくるものなので、周辺にどんな岩相があるのかを知っておくことは、どんな石が川原にあるかを想定する上で重要な情報になるわけですね!ちなみに学校周辺には安山岩質の凝灰角礫岩や流紋岩質岩石などがあります。

どんなものがあるか確認をした上で、場所を外へと移動します!まず向かう先は大学のすぐ脇を流れる坂巻川です。ここでは、数人が代表して川原に降り石を割ってみました。学生の皆さん、なかなか割れず苦戦・・・。やはり先生のようなレベルに至るにはもっと場数を踏んで行かないといけないのでしょうか。・・・と、思いきやわりと綺麗な打面で割ってしまう学生もいるので面白いですね(笑)

ここで時間いっぱいになったため学校へと戻り解散。
資源を守るために、今回大学に持ち帰った石は最小限にとどめました。それでも、採集した石を愛おしそうにしげしげと眺め、話し合う班もあり、その熱中ぶりが伺えてきます。今回採集した石は次回以降の授業で割られ、石器の形になっていきます(かも?)。今後の1年生の頑張りに期待ですね!

以上考古学ゼミ、あとがお送りしました。
次の更新は考古学ゼミでのゼミ旅行の予定です。

同時に、岩石の種類の割合を調査するための採集も行いました。グリッド(区画)を作ってその中にあるものを採取。その川にどんな岩石があるのか知るためにも大事な作業ですね。




次は大学から北西へと向かい、龍山川へ。
今度は学生が班ごとに分かれて全員で採集を行います。皆が石を打ち付けている音が橋の下の空間に響き渡りました。一心不乱に石を割り続ける学生たち。やはり実際に体験してみるのは覚えも早いですし、いい機会ですね!「これは石器に使えますか?」「この石はなんという名前でしょうか?」など、色々先生に聞いていました。目がいきいきしていましたね。

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