4月20日・21日の土日で、竹原先生と骨寺の調査に行ってきました。
今回参加した学生は2年生4人、3年生1人、4年生1人の合計6人。骨寺ブックレットに関わる学生全員ではないものの、初めての泊まりがけの調査だったので、ブックレット刊行に向けじっくりと話し合う機会になりました。
内容は現在進めている「集落図」の補足調査です。
集落図とは、家などの建物や田んぼの区画、土地の用途(例えば植林など)といったものを分かりやすく描き起こしたものです。主に戦後から撮られはじめた航空写真をトレースすることで、昔に遡り集落の変遷を追うことができます。
骨寺では、1967年、1977年、1987年、2001年の4つの年代を描き進めています。
今回の調査では、予め各年代を見比べて変化のあったところをまとめておきました。そして3班に別れ担当を割り振り、実際に集落内を歩いて確認作業を行いました。
また、1日目はちょうど川さらいの日ということで、画板を手に歩いているとたくさんの方にお声を掛けて頂きました。「何やってるの」「どこから来たの」挨拶を交わすごとに気持ちが弾み、挨拶をする声も自然と大きくなれたように思います。
この度も大変お世話になりました。
2日目は雪が降ってしまい調査も早めに切り上げました。
それだけ少し残念でしたが、山王窟のふもとで温泉に触れたり、石碑調査もできたので2日間楽しみました。大学に戻ってからも、今回の調査を生かしていけるよう勉強会が進められています。
新入生も入ってきました。心を新たにがんばりましょう。
さて、昨年に引き続き歴史学分野のひとつとして古文書調査のチュートリアルを実施します。
メニューは大きくわけて3つです。
①くずし字解読講座 ②古文書整理 ③地域史研究。
①は毎週集まって、くずし字で書かれた古文書を解読します。
歴史系博物館の学芸員を目指す方は必須の能力です。でも、講義だけではなかなか読めるようになるのは難しく、継続的にくずし字を見ることが必要です。その機会としてこの講座をつくりました。
②は、東日本大震災で被災した古文書のクリーニング、そしてそのクリーニングした古文書の撮影を行うというものです。クリーニングは東北大学、撮影は本学で実施します。月1回ペースです。
③は、大学近くの地域の歴史を現地を歩いたり、古文書を読んだりしながら勉強します。不定期に勉強会を開きながら進める予定です。
自主的活動ですので、時間が合う時にどれかに参加するかたちでも構いません。
1年生も他学科の方も大歓迎です。
とりあえず、話を聞いてみようという方は、
4月18日(木)18時30分から405講義室
でガイダンスをしますので、お集まりください。
第三は、いわゆる史料保全活動です。
古文書調査と活動内容が少々かぶりますが、ここでは古文書保存の一連の作業を学ぶこと、そして震災後の復興活動への参加がもうひとつのコンセプトになります。
活動対象は、宮城県石巻市に伝来してきたあるお宅の古文書です。東日本大震災で津波をかぶりましたが、宮城歴史資料保全ネットワークによってレスキューされ、現在は東北大学に避難しています。
津波にかぶった古文書は泥だらけで、カビが生えているものもあります。こうした古文書の泥を落としたり、水洗したり、エタノールをかけたりとクリーニングをします。和紙に書かれた古文書は強いです。水洗しても乾くと元通りになります。
東北大でクリーニングを終えると、次は古文書ごとお借りしてきて大学で撮影します。
本年度みた古文書は多くが古典籍でした。昔の人がどんな本を読んでいたかがわかります。
震災から2年が過ぎましたが、まだいろいろなかたちで復興作業が続いています。ほんのひとつの「地域」どころか、そのなかのたったひとつの「お宅」のための作業ですが、こういった作業の積み重ねが大切なのだと思います。本年度ではとても終わらず、数年続く作業になりますが、来年度もたくさんの方に参加してもらえればと思います。
第二は、古文書調査です。
コンセプトは、ひとつの地域やお宅に伝来してきた古文書を整理して、さらにその古文書を読んで、その地域やお宅の歴史を自分たちで解明しようというものです。歴史遺産の保存と研究を兼ねた活動です。当然、一年でやりきれるものではありません。一歩一歩ゆっくりと進んで行きましょう。
そして、記念すべき第一号として選定した地域が大学周辺。山形市南原町旧前田地区です。
ここには、「前田村文書」といわれる700点以上の古文書が地域の方々によって大切に保管されてきました。
この「前田村文書」を調査対象としました。本年度は、この古文書を保存用の封筒に入れ替えながらひたすら撮影しました。なぜ古文書を撮影するかと言うと、撮影していればパソコン上で古文書をいつでもみて研究できるということ、そして万一、災害等で古文書がなくなってしまっても画像だけは遺すことができるためです。正確かつ丁寧に撮影すること10,000コマ以上!!とても根気のいる作業をよくぞやりきってくれました。この地道な作業のおかげで「前田村文書」は保存の安全面がより一層高まりました。
そして、本年度はこの「前田村文書」を解読します。ここからが研究面の本番です。現在は住宅が立ち並ぶ前田地区ですが、江戸時代は馬見ヶ崎川を利用した田んぼが広がっていました。山形市のシンボル千歳山の名前も古文書にたくさんでてきます。身近な地域の歴史を、古文書を読んで、地域を歩いて、地域の方々の話も聞きながら解明していきましょう。
ご無沙汰してます。
歴史学分野では佐藤ゼミにお任せでだいぶブログ更新を怠けていました。
でも、じつはこの一年、はからずもチュートリアルを立ち上げていろいろと活動していました。
年度末の総まとめと来年度へのご紹介を兼ねてお伝えします。
チュートリアル名は「古文書調査会」!!
急いでチュートリアルに登録したので名前をひねる時間もありませんでした。
何をしていたかと言うと、第一にくずし字の読解です。
くずし字とは、その名の通り現代でも使用する文字をくずした文字です。ミミズがぬたっくったような字とも言われ、とても日本語とは思えないとも言われます。でも、訓練次第で少しずつ読めてくるから不思議です。ということで、毎週木曜日にくずし字読解の訓練をしました。
テキストは、山形県南陽市のとあるお宅に遺されていた『年代記』という古文書です。
毎年その地域やお宅で起こったことなどを書き記していて、江戸時代から明治時代にかけてそこで何が起こったかを簡潔に知ることができる興味深いものでした。
ただし、なかなか文字のくずし具合が激しい!それを毎週毎週よくぞ読んでくれました。
読解スキルは確実にあがったと思います。
来年度は新しいテキストをとりあげますが、一年かけて読んだこの『年代記』の解読文は冊子にまとめて出版したいですね。くずし字の勉強に加えて、南陽市の地域史発展にも貢献しましょう。
あと、くずし字読解の初心者講習もやりました。美文の2年生が来てくれたのがうれしかったですね。歴産ばかりでなく、他学科の方も是非参加して欲しいですね。
どうも相変わらずテンション意味不明なパーカーです。
年明けました。今年は、今3年生の人は忙しい年になりますね。がんばりましょー。
とりあえず、鍋が食べたい季節真っ盛りになりました。
今年の冬は、引きこもることができないので、ショックを受けています。
前置きはこんなところで内容の方に移ります。
あっ、弁慶さん。前回の発表お疲れさまでした!
今回は、わたくしパーカーとトマトさんの発表でした。
(トマトさんってトマト好きなのかな?そうならトマト農家な私万歳!)
私はお馴染みの義経関係の発表でした。「義経神社と北海道にみられる義経伝説の傾向」というものです。
相変わらず長いレジュメ(最早レポート)で申し訳なかったです。
義経神社関連は、前回の私のブログ記事に記載しているので、そちらをご参照ください。
(佐藤ゼミスピーディ発表です)
北海道義経伝説の傾向は、道南、日本海岸側、道中央部は比較的東北でみられる義経像と同一のものが多く、地元の人と好意的に接していたものが多く流布しています。
しかし、道東地方では、悪人伝説といわれるものが多く流布しています。
その内容は、娘を騙し、巻物を盗むなど泥棒としての義経像があります。
ただし、同じ地方でも屈斜路湖周辺では、好意的なものがあったそうです。
悲劇的で善人として描かれることが多い義経に悪のイメージがみられるのは大変興味深い内容です。
上記は私の発表の一部です。
トマトさんの発表は、牛車についてです。
個人的に平安時代の話は面白いので好きです。
牛車が門を通る時に東と西で違うことや中門廊と呼ばれる中門近辺にある廊下の説明など丁寧にしてくれました。
牛車の装飾を弓と矢で飾ったものが評判が悪いため、取り外したという内容のものがありました。
トマトさんが史料から読み解き考察してきた絵から、全員がその牛車がどのような装飾だったのかを考察できたのがよかったです。
大昔のもので、史料からしか読み解くことができないため、それぞれの意見を聞いて考えることができました。
トマトさんの発表は、レジュメも簡潔に作られているので、いつも見やすいなと思っていました。
質疑応答の時間にやたらとカスタムという言葉飛び交っていましたことは、ここだけの秘密です。
次は、いよいよ打ち上げの話です。
後期も今期も含め、3年生最期の打ち上げpartyをしました。
7時から始まりました。場所はお馴染み寧々家さんです。
現地集合で、続々と集まりました。1名は既に店内にいましたが…。
先生が大御所のように最期に来たところで、(飲み物頼み中)…カンパーイ!
佐藤ゼミは意外と酒飲みが多いようです。ライスさんも相変わらず赤くなりながら飲んでいました。
しかし、隣のふじさんと斜め前のボーダーさん…テンションが上がってまいりました。
離れた場所で飲んでいるトマトさん…、全然変わらない…だと…。恐ろしや。
あっ、私はしらふです。飲むと直ぐ眠くなるんです。
話した内容は…あれ?おかしいな。ポケモンの話しか覚えてない。
ようは、ポケモンの話がほとんどでした。
佐藤ゼミっていつもこんなんですよ。
佐藤先生いつもすみません。みんなを代表して、謝っておきます。
なんやかんやで飲むペースの速い佐藤ゼミは、次々と注文し、店員さん忙しそうでしたYO!
そして、10時に電車組女子2名が帰り、残りのメンバーはカラオケに行きました。
人数が多いので、2部屋借りました。さぁ、運命の部屋決めジャンケン…結果はー!
8:蜻蛉、K、弁慶、stag
10:佐藤先生、ふじ、ボーダー、私 です。
まぁ、見事に男・女+先生で分かれました。
ある男子は、これじゃあいつものカラオケと同じだと言っておりましたのは、後日談です。
それからは、私のいる部屋は前の時よりはマシでした。(私はいつも通りでしたが、HAHAHA)
先生は、昔の歌を私たちが知っていることに驚いていました。
そして、すごく写真に撮られていました。先生は12時に帰りましたが、帰るときの歌が問題でした。
その後、メンバー交換を何度もし、私と蜻蛉さんは部屋から動きませんでした。
歌いまくった一同は、2時半に解散しました。こういうのまたやりたいですね。今度は全員でカラオケ行きたいです。
それでは、わたくしパーカーからは以上です。
貼った画像は、打ち上げとカラオケの1コマです。リンちゃんなう!
それでは、長々と失礼しました。おわります。
こんにちは、弁慶です。かなり久しぶりにブログを更新しました。
佐藤ゼミでは一応すべての人が発表し終わりました。本当はもっと早く更新したかったのですが、のびのびになってしまいました。
今回の私の発表でとんでもないことをしでかしてしまいました。本当に猛省せねば。
さて、今回の発表はMr.stagと弁慶でした。
Mr.stagは「大石田河岸で用いられた船舶について」で弁慶が「百姓について」でした。
実は今回、弁慶はMr.stagの発表をほぼ聞いていません。
いろいろやらかしてしまって聞けなかったのです。
肝心の発表のほうも、テーマを絞れず、漠然としたものになってしまい、もうなんかいろいろだめでした。
しっかりしなくては・・・
ジョハリの窓からおばんです。蜻蛉と申す者ざんす。
私はお正月楽しく過ごしましたよ、母方の実家で卓球しましたしね。
正月太りもギリギリ回避しました。もし正月という魔物に屈してしまった方、まだ大丈夫、夏までに頑張りましょう。
今回はK氏とボーダーさんが発表した翌日に私が発表しました。
なぜ連続でゼミの発表をしたのかというと、後期の授業期間中にゼミ生全員の発表を終わらせるためです。つまり日程調整ですね。
ということで発表でございます。私の後期最後の発表は「天童氏に関する軍記物比較」というテーマで行いました。
皆さんは天童氏というものをご存じでしょうか?
天童氏は天童城(現・舞鶴山公園)を居城として、現在の天童市に勢力を築いていました。
伊達氏・最上氏と抗争を繰り広げ、村山地方北部に強い影響力を持っていましたが、天正年間に山形城の最上義光によって滅ぼされました。
今回の発表では、天童城落城について記されている『天童落城並仏向寺縁起』『天童落城記』『天童軍記』の3つの軍記物を取り上げ、それぞれの軍記物を比較・考察しました。
まとめとしては、『天童落城並仏向寺縁起』は天童氏についた将士の活躍に関する記述が大半であること、一方で『天童落城記』『天童軍記』では最上氏が天童氏についた武将に調略を仕掛ける様子や天童市に伝わる「喜太郎伝説」にも触れられているなど、『天童落城並仏向寺縁起』よりも読み物としての完成度を重視しているのではないかという結論に達しました。
ですが、天童落城に関する文書は非常に少なく、今回の軍記物に記されていることが事実かどうかを確認することはとても難しいということを改めて感じ、先のK氏同様、卒業論文への課題となりました。遅くても2月上旬あたりまでには最終テーマを確定したいですね。
そして私が発表で玉砕した後、その場にいたゼミ生全員で模擬グループディスカッションを行いました。
もちろん就活対策ですよ。私は進行役というものをやってみましたが、短時間で結論を導くために議論を進めるというのは非常に難しいことでした。
説明会参加や企業訪問、ES対策にSPI対策、面接対策とやることはいっぱいありますがどれも疎かにせず進んでいきたいですね。あ、もちもん卒論も。
明日は弁慶殿とMr.stagの発表です。詳細は2人のどちらかがブログを更新するのでそちらをお楽しみに…。
長くなってしましました、では皆さまおやすみなさい。私はこれから明日の授業のレポートをします。
社会の窓からこんばんみー。Kという者でありんす。
皆さん、お正月は楽しく過ごせましたか。
私は、あーー……………。
さて今回は諸事情により、私とボーダーさんが、発表の担当となりました。まずは私から。
私は例によって、上杉謙信を題材にして発表をしました。前回は川中島合戦に視点を置いたので、今回は関東出兵に関して発表しました。
とは言いつつも、内容自体は「概説」を深く調べて発表したというだけで、「論」というには程遠く(-_-;)。卒論を書く上での反省点となりました。
一方ボーダーさんは、前回に引き続き月事についてでした。月事の際の忌み期間はどれくらいかということで、日数についての問答や、物語の中での月事について読んでいきました。相変わらず野郎は突っ込みづらかったというのは秘密だ!!!
卒論もそろそろ動き出さないと、まずい感じですかね。就活もあるっていうのに。
……………………どっちもまだ始まったばかりなのに焦り気味なのって私だけ……?(汗)
兎にも角にも、どちらも成就するように頑張らねば……。という訳でこの辺で失礼します。
良い年になりますように。