歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-08-13

最終日の現場

両古墳を行き来して調査成果の検討会を開く。










2010-08-12

先輩の応援と赤鬼の卒業式


今日の朝がけはぶどうまつたけラインを北上して金原古墳を見学。

午前中、山大の三上先生来跡。蒸し暑いうえ小雨降る中、両古墳見学。ありがとうございました。山形新聞取材。卒業生の和田、丹野、高柳、専修大卒で北目古墳の調査にも参加してくれた佐藤君が顔を出す。博物館実習で参加が遅れた長澤さんと留学生の司空くんも合流してようやくフルメンバーとなった。午後、福島大卒の広谷君(宮城県多賀城跡研究所)らが見学。

和田・丹野の応援で106号墳は平板3台フル稼働。

午後は台風の影響で雨に悩まされるが、休みもとらずに5時班過ぎまで作業をする。ここへ来て、みな集中力が高まっているのがわかる。

賜の湯に行って汗を流し、19時に宿舎にもどる。
20時30分から合宿うちあげへ。両大学の学生同士入り混じって親睦を深める。

夜はいつものように道路にねそべったり、花火をしたり・・・。幸い雨が上がり、雲間から星空をみることができた。アスファルトのぬくもりを感じられなかったのはちょっと残念。

そして夜は更け、今年も語り継がれる数々の伝説がうまれた。。。。。








赤鬼の最終日。駆けつけてくれた卒業生も入って記念撮影。2週間のお礼をいい、おばちゃんたちからは卒業生(予定者)へ励ましの言葉。そして、里江さんが代表してプレゼントを受け取る。社会教育課の職員からもスイカをいただく。

学生時代の思い出が詰まった場所。いつか戻ってきて、熱いあのころを思い出そう。




2010-08-11

お客さんの多い一日


朝飯前に鼠持古墳を見学する。

午前中、読売新聞の取材を受ける。4月に入社した新人記者でインタビューを受けている学生との2ショットは友達同士の会話のよう。

それから米沢市教委、山短の吉田先生(女子学生たちの間から歓声!相変わらずの人気者)、午後から卒業生と在学生がやてきた。二つの古墳を往復するので結構疲れる。。。
午後15:00すぎから雨が降りだし中断。雨が小やみになり再開するも、再度降雨。少し早めに撤収し宿舎へ。雨が降ると山道を下る176号墳は危険。何度か手すりロープに助けられた。

この日の朝、宿舎の冷蔵庫が壊れるハプニング。冷蔵庫は夏の生命線。おひるには直りほっとする。原因は詰めすぎ?管理人さんの忠告通り午後からの雨。お昼に洗濯ものをとりこんでおいて助かった。夕方管理人室でいつもすれ違いの遠藤さんと話す。




戸塚山に調査に入ってほどなく、ハイジをどこに吊るすか、空を見上げる。しかし、いくら探してもいい枝ぶりの木がない。やっと、今日になって106号墳のそばに1基設置した。
左右のロープの長さがちがうので、振幅の違から漕ぐと回転する。それはそれで面白いのだが、これまで高畠の山でこんなに苦労したことはなかった。

戸塚山の斜面と尾根筋にはアカマツが卓越する。山麓は雑木林で106号墳の周囲はナラ林である。近くのお爺さんによれば、ここは戦後も薪炭林として薪を切っていたので、そこらじゅうに古墳の土饅頭がポコポコみえたという。

その後放置された林はコナラやホウノキの高木が林立している。薪炭林によくみられる根元から株立ちする木は意外と少ない。それと樹種が少ないことに気づく。徹底的に伐採されたせいなのだろうか。山の上部は松くい虫、下部はナラ枯れで森林がよわっているのがわかる。日あたりのよい176号墳の南斜面にはクリの木が多い。昔は柴を刈ったり、腐葉土を田んぼにすきこんだりして適度に森林に手を加え続けることで森の再生力を維持し、その保全がはかられていた。現在県の保安林に指定され、病害虫対策を中心に森林を守っている。今は木を切って運ぶだけでも費用がかさむので簡単にはいかないが、かつての里山利用技術から森を生かすすべを見出していく必要があろう。戸塚山古墳群を将来国史跡として整備する場合にも、森林との共存がテーマのひとつになるだろう。


2010-08-10

あつかった合宿2日目


早起きした食当班の包丁の音で目が覚める。
朝食は7時30分。普段は不規則な食生活をしている学生もここではご飯がおいしくよく食べる。

朝から雲ひとつない青空。今日も暑くなりそう。

初日からレベルの計算を間違えた106号墳平板班も今日は順調に作業を進める。
石室の実測もなんとかペースに乗ってきた。

176号墳では日よけにブルーシートの即席テントが張られ、ハンモックが吊られた。石室も清掃がほぼおわり実測が始まった。石室主軸に対してなぜか玄門が東に振れている。

昨日からのいちばんの変化は、両学生たちがもう名前やニックネームで呼び合っていることだ。いい声が出ている。

夕方宿舎に高畠町職員の小林さんが差し入れのブドウをもって訪ねてきてくれた。小林さんは福島大のOBで芸工大(文化財保存)ともゆかりの深い人である。さらに、いっとき、この民俗資料館の住人(管理人)でもあった人だ。どうして、「ゆうきの里」ができたのか。この土地での有機農業の取組みや思い入れを聞いた。

賜の湯への行き帰り、BOXYの車内は大合唱!さうだーじ!!アポロ13号!!!イェーイ!!!!暑い一日のしめくくり。
足湯我慢大会は引き分けにおわる。

お風呂から帰ると即席「須恵器講座」と「ヤノマミ劇場版」観賞。





2010-08-09

出会い、そして同じ釜の飯をたべること。


調査は中盤戦に突入。朝8時30分ボクシーに荷物満載で大学を出発。
すでに山形から電車でかけつけた先発組と、福島・郡山から車できた福島大勢が駐車場で待っていた。

今日から4泊5日で調査に集中する。芸工大は2〜4年生12名、福島大は3〜院2年7名、合わせて19名。これまでも東北大や山形大、専修大など他大学の学生が加わって調査をしたことはあったが、これだけの人数で合同調査するのは初めての経験だ。不安がないわけではなかったが、それよりも出会いを通して生まれる「何か」への期待のほうが大きかった。

初対面同士の学生たちが簡単なミーティングを済ませてそれぞれの現場に分かれた。駐車場から群集墳の中を5分ほど歩くと106号墳につく。さらに10分ほど歩き、山を登ると中腹に176号墳がある。登り口は急で、手すり用のロープを伝って山道をいく。途中の湿地にはオオウバユリ、カナムグラ、ドクダミなどが群生し、ハグロトンボが乱舞する。

先週と違って湿気が弱まった。暑さは相変わらずだが、106号墳では蚊が少しだけ減った。そのかわりブヨが大量発生した。南斜面にある176号は木が少なく日照がきつい。

106号墳は芸工大4年の高橋里江が主任、石室実測3名、平板測量7名。176号墳は福島大院2年の大栗行貴が主任、石室実測2名、平板7名。両大学の学生が入り混じって班を組んだ。
3人ひと組で行う平板測量は、コミニュケーションと意思疎通が肝要となる。しばらく作業の様子をながめてみる・・・・。私の心配はまったくの杞憂だった。
平板の立て方、スタッフの扱い方ひとつとっても両大生が習った方法が違う。

発掘現場のスキルには原理原則はあるが、大事なことは多様な現場環境や遺跡の内容、緊急度などに応じて臨機応変に対応できることである。随所で想像力とアイデアが要請される。マニュアル人間でいては、したたかな遺跡にほんろうされるだけだ。
遺跡調査のスキルを習得するにはたくさんの現場を経験することと、そのことを通してたくさんの人と出会うのがいい。

昼食はおばちゃんたちがまっててくれる赤鬼へ。
役場の人たちが「また来たね」と声をかけ、会釈してくれる。写真立てに入った毎年の記念写真はもう置き場がないくらいたまった。寄せ書きのTシャツも額に入れて飾ってある。考古ゼミ生の思い出の場所のひとつだ。

満腹感いっぱいで午後の作業にいざ!

夕方、1日の作業を終えて、宿舎となるゆうきの里・民俗資料館へ。

食当の丹精込めた夕食を食べ終わると、班ごとに図面整理をし、一日の仕事を振り返る。そして、翌日の作業計画をたてる。それから「賜の湯」で一日の汗を流す。その間、日誌をつけ、洗濯をするのが一日の日課だ。この日は1週間でいちばんの星空だった。ここは有機農業のふるさと。まわりの田んぼにはホタルが飛ぶ。
この日は夜10:00ごろからヤノマミ劇場版をみた。長いので後半は翌日。

福島大の考古学研究室も毎年福島県内で合宿し、古墳の調査をしている。宿舎での過ごし方は、細かい違いはあれ、お互いに慣れている。初対面の学生たちに、最初から壁はほとんどないようにみえた。


2010-08-07

前半戦終了


今日で調査前半の1週間が終わった。

連日の酷暑と蚊地獄にもめげず、3人の1年生が皆出席でがんばってくれました。

106号墳は今日も1年生トリオが墳丘の平板測量。別々に測った図面を合成したらぴったりあって最後に歓声!もう十分独り立ちできそうです。来週からいなくなるのが残念です。
石室の実測は、ベテランの4年生が黙々と進めています。ようやく軌道にのりはじめました。石の数が多くて苦戦しています。

176号墳は基準杭の設置が終わり平板測量が始りました。

来週から2年生と福島大学の一行を迎える準備が整いました。

今日は赤鬼がお休みでお昼は龍上海のラーメン。食べて外で出るとにわか雨。現場に戻ると昨日と違って戸塚山も雨でした。ちょっと涼しく、しばらくは蚊がすくなくて作業がしやすかった。

最後の日、ハイジに揺られ、おきまりの記念写真。
高畠駅で最後のアイスをいただいて(ラムネをのんで)、学校に戻りました。

あとは南ジャス・フーコー・うめちゃんでうちあげ。
チジミ2枚とかき氷8個のサービす。アジュマ、コマウォヨ。マシッソッソヨ。


2010-08-06

石室の実測開始

朝、13号線沿いの吉田橋を見学。山形には明治の石橋が10箇所ほどあるという。現役で使われているのがいい。

いよいよ106号墳で石室の実測がはじまった。ひさしぶりでなかなか調子が出ないとりえさん。

昼食時赤鬼にいると豪雨。1時間ほど降り続く。現場にもどると一滴も降った形跡なし。

1年生トランシットの使い方を学ぶ。

176号墳石室の割り付け作業をする。

夕方、地元のおじさんが調査を見に来る。戸塚山にある坑道の跡や子供のころの様子について話してくれる。

暑さと蚊にはだいぶ慣れてきたが、みんなだいぶ疲れがたまってきた。唯一の楽しみは帰りの高畠駅・・・・

2010-08-05

石切り場ツアー


めずらしく、雨が降らなかった。

106号墳は石室実測のための割り付けを行う。
1年生は2班に分かれて平板測量。
午後は山頂の前方後円墳に登頂。カトリーヌリタイア。リベンジしてください。
176号墳は杭打ち。

夕方、石造りの「旧高畠駅」、瓜割山石切丁場、楢下覗橋と凝灰岩の石造文化財を見ながら帰る。

2010-08-04

熱中症に注意!


昨日につづいて、今日も一人ダウンした。
今年の現場はかなり過酷な環境だ。

176号墳の水準点移動は、今日も2班で山頂を目指した。
急斜面を一気に測量し、176号墳から三角点までの水準点測量を終える。

午後に文化庁調査官、県教委、市教委の担当が見学。励ましていただく。
調査官からポケットマネーで差し入れをいただく。ほんとうにありがとうございました。おかげさまで高畠駅によるのが日課になりました。

連日、全身から噴き出す汗。岩盤浴状態で、出る汗はさらさら。お肌はすべすべ。

2010-08-03

山頂を目指して

今日から福島大3年石田くん参加。置賜駅にテニスルック?で登場。体力ありそう・・・。

176号墳は山頂の三角点(356.64m)に登る道を開削。Iくん、鎌で自分の足をイタっつ!気をつけましょう。
午後からは北野・上田班、大栗・石田班でそれぞれ山頂を目指す。30mほどを往復し、水準点移動、成功する。
測量中、山の中でデジカメを落とす・・・・トホホ。まだ新しかったのに・・・。今日までの写真は紛失しました。

106号墳では1年生の平板測量と石室内の清掃。杭打ち終わる。
あいかわらずの蚊。クッシーの両手はぼこぼこ。刺された跡を数えたら46箇所・・・。へこむ。

この日は夕方から雷雨。逃げ遅れ、全員びしょぬれ!パンツ買って!それはムリ。

連日の蒸し暑さで全身汗まみれ。そのうえ濡れ鼠。車の中は連日ポルノグラフィティーの曲で無理やりテンションをあげる。

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