お盆があけてめっきり涼しくなりました。といってお盆前も熱くはなかったが。賑やかだった2年生の実習がおわり、18日からゼミ生主体の発掘に戻りました。新たに加わった1年生2人が「花」です。
3号墳の発掘作業はピークをむかえはじめています。墳丘構造を調べる1トレ、2トレが佳境に入り、大きく破壊された石室羨道・前庭部はようやく旧来の姿が復元できそうな状況となってきました。
今日は今シーズン初の残業組。しかたないね・・・・。
帰路、車のフロントに蜂が頭から突っ込んでいた。南無阿弥陀仏
スイカ食べ過ぎて腹が重い・・・・。
この間結婚披露宴をしたゼミの卒業生からメールがきていた。
新婚旅行でマチュ・ピチュへいったとな。いいですね。
最終日の5日目、ようやく朝から夏らしい青空が。
午前中、高房神社の石鳥居、鼠持古墳、戸塚山古墳群を見学する。その後、うきたむ考古資料館研修室へ。5日間のまとめをする。
最後に現場から合流した先輩たちと安久津2号墳前で記念写真。
「ゆうきの里」を巣立った先輩たちと。背中には「土壇場力!」ゼミの合言葉です。お盆明けの修羅場で真価が問われます。
この建物には先輩たちの熱い想いが詰まっています。
14日は2年生の合宿最終日、3・4年生も前半戦の締めの日です。
2年生はこの5日間、どんな驚き、発見、出会いがありましたか?経験したことをしっかり脳に刻んでください。一つ一つがあなたたちの生きる糧となります。
朝から気合を入れて!ファイト一発!ではないけど。
花火、花火、花火、鼻ビッー
賜の湯に足湯が登場しました。この足湯、実は温泉から熱を奪った「残り水」らしいのです(エコ・キュート)。水温は11℃。氷水のように冷たく、足が痛い!
毎日、風呂上りにここで我慢比べをするのが日課になりました。アイスを賭けて。
今日は午前中から卒業生たちが現場へ駆けつけてくれました。作業服姿で来てくれたのはうれしかったです。地元山形のほか茨城、石川、新潟、埼玉から。
ミーティングでは彼らから厳しいコメントが続々と発せられました。4年生、3年生はつらかったことと思います。みなそれぞれに含蓄のある言葉でした。社会に出ると言うことが違いますね。さすが!
現場ミーティングはちょっとはやめの4時30分に終え、お風呂へ直行。先輩たちもそれぞれお風呂を済ませ、両手一杯のお土産を持って三々五々宿舎に集まってきました。最終日の夜はお世話になった先輩たちと恒例の“夕食会”。人は“中打ち上げ”ともいいます。
1年生から、院生、卒業生まで、学年を超えて和気あいあい。楽しい話の輪があちこちにできていました。毎年この風景の中にいられるのが一番の幸せです。
そして、古民家の柱に夜ゼミが鳴きました。いつものように道路に寝そべりました。が、今年のアスファルトは冷たかった(天の川と流れ星は雲に隠れ今年はみれませんでした)。花火大会は盛大でした。しかし“俺が信じられるか線香花火”は誰も受けてはくれませんでした。2年生となんとかダンスを踊りました。コアラにもなりました。寝ている人に石室を。顔ひげ書いた奴。誰かの足に「肉」を書いたような・・・。いたずらはほどほどに。
とっぷりと夜は更けて・・・・心地よい眠りにつきました。
今日からお盆。古墳の下にある墓地では朝からお参りの人が絶えません。迎え火を焚いて先祖供養をしています。
見学に来てくれた人たちから子供時代に山で遊んだ経験を話してもらいました。私より年配の人たちはみな、ここに古墳があることを知っていました。山の麓に住む子供が数日前に来ましたが、彼らは知りませんでした。遊び方が大きく変わり、親から子への語りも途絶えつつあるようです。
発掘では思わぬものが出てきます。
前庭部脇の石積みの隙間から、食痕のあるクルミや種不明の種子がまとまって出てきました。合宿直前に受講した動物考古学の演習の知識が役立ち、すぐにそれとわかったようです。リスやネズミが食べたものです。3号墳に生えている木には、リスが走り回っています。彼の仕業のようです。
羨道部の表土からは「味覚糖バターボール」の包み紙や「昭和50年」の100円玉が出土しました。前回の発掘中に捨てられた(落とした?お供えした?)遺物かもしれません。
3号墳は過去に盗掘や石材採取、発掘調査が行われ、石室はかなり破壊を受けています。
それでも丁寧に発掘すると新たな事実がたくさん出てきます。毎夕、3・4年生がミーティングで調査成果を説明してくれます。でも説明がちぐはぐで、毎日、院生と先生からめちゃくちゃ叱られています。半泣き・・・の先輩を見て、2年生はちょっとビビッてませんか。
今日は卒業生の吉田満くん、山木巧くんがアイスクリームの差し入れを持って現場を訪ねてきました。ありがとう。
夕食、課題、洗濯、シャワー、あっという間に11時すぎ。宿舎での生活にも慣れ、夜は疲れてよく眠れるようになりました。7:30に朝食をたべ、8:10宿舎出発、8:30から発掘作業にかかり、現場の山を下りるのは夕方6:30.健康的な生活です。
今日もすっきりしない天気。湿度の高い山の中で蚊と戦いながらの作業です。
2年生は平板と3号墳前庭部の発掘に別れ、それぞれの課題をこなしました。平板は足場が悪い上に、木々や茂った葉っぱのせいで四苦八苦。
もはや夏の風物詩ともなった2年生の考古学野外実習。
高畠に来て9回目の夏。2年生女子12名、男子6名、TA和田君にわたしの20名による4泊5日の合宿がはじまりました。
毎年このころは連日33〜34℃、山形の短い夏の訪れを感じる時期である。ところが今年は初日から雨ザアザア。9年目ではじめての経験。出鼻をくじかれた格好だが、考古学はそんなあまいものでない!雨の日には雨の日なりの仕事がある!と。鎌と根切りをもって熊笹や下草刈りにブッシュの中へ。
3、4年生は素早く張ったテントの下で発掘作業に取り掛かる。
2年生は蜂、虻、蚊に追われながら全身ずぶぬれで午前中の草刈り作業を終える。負傷者1名(♀)まぶたを虻?に刺され、イタッ・・・・。地蜂の巣を退治(Yちゃん)。
昼食は「赤鬼」。おばちゃんたちが温かく迎えてくれる。食堂が芸工生に占拠された。
午後は宿舎に入って着替えをし、終末期古墳めぐりに出発。古墳や横穴式石室の見方を学ぶ。
夕方宿舎にもどり、合宿初日の夜を迎える。夕食を食べ、夜の課題をこなすと、温泉組は「賜の湯」へGO!
今年は女子が多く、はじめて3部屋を確保。男子の大広間が不規則な形になりました。