文化の日、天童市西沼田遺跡の秋祭りに学生スタッフと一緒に参加してきました。
西沼田遺跡では歴史遺産学科の卒業生が学芸員として活躍していまして、歴産とはなにかとおつきあいのある遺跡です。
遺跡のイベントというと、勾玉作りや土器作りのイメージが強いかと思いますが、今回のテーマはなんと古代運動会。
その名も「ヌマリンピック2008」 (すごいネーミング)
俵をかついで走ったり、やり投げならぬ稲杭投げをしたり、古代風にアレンジした競技を遺跡公園の中で楽しんでもらおう…というイベントです。
学生スタッフは各競技の記録取りや古代服の着付け、販売のお手伝いなどを行いました。
1000人を超す人の入りに、学生スタッフも休む暇がありません。
古代運動会…それは参加者はもちろんのこと、スタッフも体力勝負のイベントになったのでした。
普段の研究や授業とは違うけれど、遺跡が地域の中でどういった位置づけにあるべきなのか、遺跡を保存活用していくことの意義とは何かを、学生も考えることができたのではないでしょうか。
参加したみなさん お疲れ様でした。
この土日は、山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館で押出遺跡の縄文土器の調査(第2弾)を行いました。2日間で30点を実測し、7月の分とあわせてようやく予定の半分が終わりました。
今回は大物に挑戦!縄文人はこの土鍋で何を調理したのでしょうか?土器とお話ししながら黙々と記録をしてきました。
11月2・3日に「東北地方および極東ロシアにおける頭(かしら)信仰」研究会が開催されます。
東北地方には少なくとも中世以来、人間や動物の頭(かしら)を神聖視して祀る習俗や儀礼があると考えられ、その一部は頭骨信仰などといわれてきました。
現在、東北に生き続けているものに馬首信仰、山伏神楽の権現様(獅子頭)信仰、シシ踊りの頭儀礼、熊の頭骨崇拝などがありますが、それらはどう関連しているのでしょうか。
本研究会では、頭骨信仰も含めてそれらをとりあえず「頭(かしら)信仰」と名づけ、列島の南北にみる個々の事例の比較検討や相互の関連性を追求することをねらいとしています。
入場は無料です。ぜひお気軽にご参加ください。
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開催日時:平成20年11月2日(日)・3日(月)
会場:東北芸術工科大学 本館2階208講義室
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【日程】
<第一日目> 11月2日 13:30〜17:00
(1)開 会 13:30
(2)東文研所長挨拶
(3)問題提起
菊地和博「頭(かしら)信仰研究の意義について」13:35〜13:50分
(4)事例報告(各30分)
1.誉田慶信「慈覚大師木彫頭部にみる東北地方の宗教意識」
(岩手県立大学盛岡短期大学部) 13:55〜14:25 質疑10分
2.入間田宣夫「中尊寺領骨寺村における慈覚大師の首塚について」
(東北芸術工科大学歴史遺産学科) 14:40〜15:10 質疑10分
3.山口博之「中世墓における頭部の扱い」
(山形県教育庁文化遺産課) 15:25〜15:55 質疑10分
4.赤羽正春「東北地方の熊の頭骨崇拝」
(新潟県村上市立岩船小学校) 16:20〜16:50 質疑10分
(5)閉 会 17:00
<第二日目> 11月3日 9:00〜12:20
(1)開 会 9:00
(2)事例報告(各30分)
1.田口洋美「極東シベリアにみられる熊送りと頭骨」 9:00〜9:30 質疑10分
(東北芸術工科大学歴史遺産学科)
2.福田正宏「オホーツク文化の頭骨儀礼」 9:45〜10:15 質疑10分
(東北芸術工科大学歴史遺産学科)
3.菊地和博「シシの芸能にみる頭信仰と儀礼」 10:30〜11:00 質疑10分
(東北芸術工科大学歴史遺産学科)
4.全体討議 11:20〜12:20(60分)
(3)閉 会 12:20
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【主催】東北芸術工科大学
【企画・申込先】東北芸術工科大学 東北文化研究センター
詳細はPDFファイルをご覧ください
宇都宮へおいしい餃子を食べにきました。というわけではなく、栃木に来たのは県埋文センターで古墳時代土器のススコゲ調査を行うためです。4年生のO嬢が卒論で以前からお世話になっている職員の方々と一緒に七色の餃子を食べてきました。各地の資料調査にいったなら、必ず現地の人と現地のものを食べる。それが地域を知る第一歩です。たとえそれが非伝統的なものであっても、なぜ今そうなっているかを考えさせてくれるからです。動態的に地域の歴史を見ること、モノに映し出される痕跡を読み取り、背景にある多様な文化を解釈する、これが考古学の基本姿勢です。
そういえば、移転中に転落破損した餃子の像はどうなったんでしょう?
韓国梨花女子大の乙女たち16名が山形にきて、芸工大で1週間を過ごしました。あの「発掘プロジェクト」をやっているチョウ先生の学生たちです。今回「Myth in us-우리 안의 신화(私たちの神話)」というテーマで日韓学生交流展が企画され、6月のソウル展に続き、秋の山形展は10月23日〜11月12日の日程で本学で開催されています。西洋画、東洋画専攻の学生たちですが、表現方法は実に様々、コンセプチャルな作品が目立ちます。迎えうつ本学の学生たちも、実験芸術や漆、洋画、日本画、グラフィックなど多彩な分野から刺激的な作品が並びました。
アーティストが思い思いの神話を胸に抱き、それぞれのメッセージを発しています。若者たちは両国を行き来し、作品展示や飲み会など深い交流を通してかけがえのない経験をしました。そのことを示すように彼ら、彼女らの作品は静かに響きあっているのです。言語だけでないコミュニケーションの世界の存在をあらためて感じた1週間でした。
若いみずみずしい感性をもつわが学生たちにもこんな機会を持ってもらいたいと思っています。
ちなみに我が家にはユ・ミニョンとソン・ユリという二人の学生がホームステイしました。ソン・ユリは山形にきてから、真っ白な壁に即興で作品を描いていきました。二人は毎晩料理を作ったり、学生たちと交流してくれました。
「Myth in us(私たちの神話)」展で本学に来ていた韓国の学生に土器で調理したご飯や芋煮を食べてもらいました。焼き芋(クン・コグマ)を食べつつ、日本のサツマイモの大きさにびっくり!なんでこんなことしてるのかちゃんと伝わったのか、ちょっと心配….
まんまです。タイトル通り。
鶏の頭を食べました。
リアルに。
調理方法は簡単。
材料の鶏頭、薄切りにした玉ねぎ、塩、コショウをお湯にぶち込んで煮込むだけ。
香り付けにローレルを添えて、そのまま9時間弱。モロモロになるまで煮込みました。
さて、お味は?
「脳みそウマイ!」
「ノドの辺りもいける!」
「目玉も結構おいしい!」
「骨まで食えるよ!」
…グロイ会話でごめんなさい。
当時の人の食生活がうかがえる貝塚、そこから出土する動物骨は、たいてい割られた状態で出てきます。髄まで食べていたんですかね。一番栄養のある部分は、脳のある頭ではないでしょうか。穴が開けられた状態で出土する頭骨もあります。
見た目は少しアレですけど、コラーゲンたっぷりで本当においしいです。
ラーメンの出汁にブタの頭や鶏頭を使うお店もありますし。
※画像は自主規制しました。
by W・T
小浜島最後の夜、島人のkさんと真っ暗闇の中、半分壊れている車で小浜を2周ドライブ。
kさんは、居酒屋で約6時間は飲んでからドライブの誘ってきた。(^_^;)オイオイ大丈夫かと思いつつ、小浜では飲酒運転は当たり前。
事故を起こしても、畑に突っ込むか、溝にはまるか・・・、
駐在所のお巡りさんは、飲酒運転ではまだ動かない。だって、飲酒運転で島人捕まったら、小浜の男性みんな・・・。
飲酒運転を抜きにして、島人同士は警察沙汰は起こさないから、お巡りさんはヒマわりさん!と呼ばれて。
kさん、ウチが酒に誘っても来ないと知ってるから、最後の夜も居酒屋に誘うよりも真夜中フラフラドライブに!
だから、先に酔いつぶれる寸前まで飲んできて登場(~o~)
「お前の顔がぼやけて見えね〜ぞ〜。でも、白線は見えるから大丈夫〜ぅ。道の真ん中の白線通れば事故らない!」
(^_^;)
ノロノロと台風で壊れかけている車で真っ暗闇の中、小浜を迷走・・・。
kさんとは初めて小浜にきた去年から、お世話になっている。出会った時も、島の中を歩いていたウチに声をかけて、同じボロボロ車で民宿まで送ってくれた。
kさんは、遊び好きだけど人の見る目は物凄い。すべて、見抜かれているような気がするくらい。遊び好きのkさんのことをよく思わない島人は多いけど、ウチは良いと思う。
毎回、kさんからはデレデレに酔いながらも良いことを言ってくれる。
『今回、おまえが小浜で勉強したことは人を見る目だな。色々な人と会って、小浜の裏も見えただろ。』
『良い所も悪い所も見えたよ』
『おまえがこれから直していくのは、頑固な性格だからマイナスになれることだな。相手と話しても、おまえみたいな頑固なプラス同士が話しても弾けちゃうよ。だから、おまえはマイナスになることも覚えて、ハイハイと聞き流すこともしな!どうせ、3日経てば忘れるんだから、そっちのほうが人間関係が今以上につながっていくよ。』
ウチの性格や長所短所も知っているkさんは、最後にこれだけ言ってくれた。
島人から今まで色々教わってきたけど、最後にビーチャー(酔っ払い)のkさんから言われた一言一言がウチにガツンときました。
今回の小浜生活は観察や調査でも体験でもなく、普段の小浜島をウチと小浜の人たちと当たり前の日常を送りました。
ウチを受け入れてくれた小浜の人たちには心から感謝の気持ちで一杯です。
三拝云。
最後にウチの連載を見てくださった方々にありがとう。
9月6日から、絵描き屋に転職。
色々あり今まで働いていた民宿のスタッフを辞めて、残りの滞在期間を、頼まれていた絵描きに没頭することにした。
小さい島の小浜では今、看板やイラストを描けるのはウチぐらいしかいない。
それに、島人さん達も大金出してまで業者に看板を頼む余裕はない。だから、ウチが小浜にいるうちに、島の人がウチに求めている、看板描きやイラストデザインなどの絵描きを精一杯やっていく。これが、最終的に小浜でウチが一人前に認められた仕事。
だが、民宿のスタッフを辞めたら、ボランティアで絵を描くから収入はゼロ、住むところがない、食料は・・・。
どうやって、残り約3週間小浜で生活していくか(+o+)
でも、どうにかなるもんだね。
今まで使わせてもらっていた部屋を、なんとか帰る日まで使わせてくれることに。
寝れる場所さえあれば、お金なくても何とか生きていける。
食べ物はいざとなれば海で貝でもとれば、なんとかなるでしょう(~_~;)
朝から夜の8時まで炎天下の中、ひたすら壁に向き合って島人の要望にそって、絵、絵、絵。ついでに商品のラベルまで描くことに。
赤ちゃんから100歳近くまで老若男女、皆に絵描きの姉ねぇと言われ、ウチの絵を時には珍しそうに、でも笑顔で見て行ってくれる。
だが、70代以上の高齢にいくとだんだん、ウチの発想とずっと小浜で暮らしてきたおばぁ、おじぃの中の当り前の考えにぶつかり、「変な生き物!キャハハハ!」「蛙が踊っているのか?」「変な絵!」
と、ストレートに描いているそばから言ってくる。おじぃやおばぁの評価は厳しい。
正直、ウチ(ToT)/エッ・・・。こんな気持ちに何度もなったさ〜。一度だけ、完成していた作品を一部のおじぃやおばぁには不評だったから描き直したら、前の絵を気に入っていた他の島人さん達がおじぃやおばぁに文句タラタラ・・・。ウチの絵で・・・(^_^;)
でも、結局はそういう風に言ってくるおじぃやおばぁも島の中で会うと、
「今日はどこに描きにいくさ〜?あそこで描いた絵、上等さ〜!」
と皆、それぞれお世辞でもなく正直にウチに言ってくれるから嬉しい。「上等!」これ、最高の褒め言葉。
小浜人同士は、お世辞交じりの事は言わない。だから、よくもめ事も愚痴の言い合いもあるが、そんな小浜島でウチにもお世辞なしにウチに評価してくれるようになった島人。
最後の3週間はスタッフで民宿の中で働いていたのではなく、一人のウチとして小浜島の中で助けられながら生活して、島人から色んなこと教わり、怒られ、可愛がられた。転職して最終的には悔いなしのウチ(V)o¥o(V)
9月24日のウチ 次回ラストね。
初めて福田研究室としての投稿になります。(今までの考古の記事は、すべて北野研究室からの投稿です…)やっとログインできるようになったので、他に負けず、どんどん記事を書いていこうと思っています。
この間採集した木の実、トチとドングリは水から引き上げて乾燥させている状態です。振ったときにカラカラと音がするくらいまで完全に乾燥させます。このような状態にしてしまえば、数年は持たせることができるそうです。クルミはまだ水の中…
下の写真は福田研究室の一角です。自分のコレクションの一部を置かさせていただいてます。初投稿の記念に載せちゃいます。私のオトモダチです(^^)オトモダチは日に日に増えていきます。あるときは道端、あるときは食べカスの中から、またあるときはお店で…。出会いって、とっても運命的なものだと思います。大学生活の中で、あとどれくらい出会いがあるでしょうか(笑)
by W・T