歴史遺産学科2年の守屋です。
5月22日(日)、南陽市社会教育課、角田朋行さんのご案内のもと、今現在緊急発掘調査中の岩屋堂遺跡(川樋地区にあります)の発掘現場を見学させていただきました。最初に現場の状況をご説明くださり、その後出土した遺物を見せていただきました。縄文時代晩期の土器がたくさん出土しており、感動しました。
発掘の際に出た残土から遺物を探す
午後からは、白竜湖の東側に位置する金沢山ノ神遺跡を訪れ、地表に転がっている遺物の採集をしました。携帯用の簡易GPSを使った、簡単な実習も行いました。
GPSを正確に読み取り、記録することは大変でしたが、やり遂げた際は他では味わうことのできない達成感がありました。
金沢山ノ神遺跡でGPSを使って遺物を採集
暑い日の中での作業となりましたが、発掘現場の見学や表採など貴重な体験をさせていただきました。
お忙しい中私たち説明してくださった角田さん、懇切丁寧にご指導くださった長井先生、本当にありがとございました。
こんにちは、副手です!
先週金曜日は歴史遺産学科の新入生歓迎会がありました。
1年生はほぼ全員参加!
2~4年生や院生も参加し、賑やかな会となりました。
新入生は1人ずつ自己紹介で趣味について熱く語ります。
2年生企画のゲームは、言葉だけで絵柄を伝えて描いてもらうというもの。
結構難しかったので、ゲームというより能トレでした。みんな頭が活性化されましたね!
そして、毎年田口ゼミ研修旅行でお世話になっている北海道西興部から鹿肉のおすそ分け。
なかなか食べられるものではないので、とても貴重な機会です。
本当に美味しかった!感謝です!
学年をこえて語り合う皆さん。
公民館にて美味しい鹿肉シチューをいただきながらの素敵な交流会となりました。
2年生の皆さん、企画してくれてありがとう!お疲れさまでした!
こんにちは、副手です。
新学期がはじまり、あっという間に4月が過ぎました。
ゴールデンウィークも一瞬のことでしたね。震えあがっております。
ですが5月はイベント尽くし!
研修旅行、オープンキャンパス、新歓など学生たちの様子を発信していきたいと思います。
今回は少しだけですが、初々しい1年生の授業風景をお届けします。
歴史遺産基礎演習初回オリエンテーションの様子です。
何も見ないで日本地図を書く課題。
毎日どこかでよく目にするはずなのに、書こうとすると書けないのです・・・
この授業、前期は歴史遺産の分野に関するそれぞれの研究手法に応じた基本的事項を学び、それに応じた実践を行っていきます。
考古学では野外調査法や地形図、歴史学では絵図や文字資料、民俗学/人類学では地図やスケッチ・図面などをそれぞれ用い、実践面から基礎的アプローチ方法を学んでいきます。
さて、今週末は新1年生の研修旅行で群馬へ!
世界遺産・富岡製糸場にも行く予定です。 来週には記事をアップしたいところですね。
お楽しみに~
1月27日に南原町公民館にて第5回「前田村文書」研究報告会を開催しました。
南原町公民館に収蔵されている古文書を読み解いて、その歴史を紹介する報告会です。
今回は文献史学ゼミの3年生が古文書を紹介しながら明治時代の用水について説明してくれました。
報告の後は地元の方々から用水をめぐるお話をうかがいました。また、古文書を読んだだけではわからなかった地名や用水利用の方法についてもご説明いただきました。
いくら一生懸命古文書を読んでも、読んでいるだけではわからないことがたくさんあります。
地元の方々にご教示いただきながら勉強することの重要性を改めて感じました。
歴史遺産学科3年の菊池です。
高畠町のうきたむ風土記の丘考古資料館で2月7日に行われた、2015年度山形の考古資料検討会に参加してきました。
今年県内で発掘調査が行われ、その中でも特に重要な発見が報告され、米沢市の舘山城跡や高畠町の押出遺跡などの発掘調査の報告が行われました。また歴史遺産学科を卒業した海藤さんによる、長井市の酒町遺跡の報告や、今年共に南陽市の岩部山を発掘した南陽市の角田さんによる清水上遺跡の報告も行われました。
卒業生の海藤さんの報告
南陽市の角田さんの報告
報告会の最後には長井先生を団長とする芸工大日向洞窟遺跡発掘調査団の発掘調査報告も行われ、とても充実した報告会となりました。
長井先生による日向洞窟遺跡発掘調査の報告
今回は芸工大の学生も参加し、日向洞窟遺跡の発掘調査で出土した脆弱な土器の保存修復についての報告も行いました。2014年度の発掘調査で出土した脆弱土器を、保存修復した美術史文化財保存修復学科4年の小田桐さんその経緯について報告しました。エタノールやバインダーを使った保存修復方法で、参加者の注目を引く素晴らしい報告となりました。
小田桐さん(4年)による報告の様子
脆弱土器の紹介スライド
検討会の中では地元の人の遺跡の保護に対する、強い意見も飛び交い地元の人が持つ土地や歴史に対する熱い思いに触れる事が出来ました。その思いに答えるためにも来年度からの日向洞窟遺跡発掘調査を、より良いものにしていくため日々つい尽力していかなければと思いました。また社会に出てもその土地が持つ歴史を守っていかなければと強く思いました。
東北芸術工科大学の卒業/修了研究制作展が来週9日(火)からスタート!
歴史遺産学科では期間中の10日(水)・11日(木)に卒業論文口頭研究発表会を開催いたします。
また本館209・210講義室では卒業論文とパネルの展示、本館1階南側のブースでは学科紹介の展示を行っております。
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【東北芸術工科大学卒業/修了研究制作展】
会期:2016年2月9日(火)→ 14日(日)10:00-17:00
● 歴史遺産学科卒業論文口頭研究発表会
日時:2月10日(水)9:00-17:00
2月11日(木)9:00-10:30
場所:本館2階 208講義室
● 論文・パネル展示 本館2階 209・210講義室
● 学科紹介 本館1階 南側ブース
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【発表者一覧】
2月10日(水)
≪考古学専攻 長井ゼミ≫
塚野 聡史 | 敲石の痕跡からみる利き手の左右差について―石器製作実験と長畑遺跡出土遺物の観察を通じて― |
小関 大輔 | 縄文時代前期の石匙の形態からみるヒトとモノの動き―米沢盆地・新潟県・長野県の地域を比較して― |
川口 智也 | 長者屋敷遺跡における漆液容器の研究と考察―縄文時代中期~晩期の漆器の製作とその流通― |
≪考古学専攻 北野ゼミ≫
加藤 槙乃 | 山形県高畠町における高畠石鳥居の構造分析 |
笹原 理美 | 屋敷内における小祠信仰―山形県高畠町の二井宿街道沿いを中心に― |
檜野 泰巳 | 「奥州白川城下之図」の研究―絵図の使用年月日と作筆者についての検討― |
須貝 慎吾 | 館山城下町の復元的考察―館山城の空間における構造とその範囲について― |
佐藤 大志 | 最上義明所用・三十八間総覆輪筋兜の具体的な観察及び痕跡の一考察 |
栗原 有希 | 円筒埴輪の透孔の穿孔技法について―群馬県高崎市保渡田八幡塚古墳の円筒埴輪を対象に― |
瀧口 友香 | キリハライからみる伝統の変遷―高畠町糠野目山王神社の事例を基に― |
≪文献史学専攻 竹原ゼミ≫
髙橋 佳帆里 | 出羽国村山郡山家村の資源確保と近隣地域との関わり |
森川 遼 | 松代藩真田家と盛岡藩南部家の御家騒動 |
政金 悠希 | 『柏崎日記』にみる武士の仕事 |
生井 光成 | 系図及び居住地からみる常陸平氏の興亡 |
阿部 千裕 | 平安時代における御霊会での朝廷の関与 |
鈴木 彩也花 | 明治から大正期における暴風警報・天気予報の普及 |
≪民俗・人類学専攻 謝ゼミ≫
熊谷 英仁 | 地域における農産物直売所の役割―山形市高瀬地区を事例として― |
大宮 保幸 | 『軍艦や船舶に「人格」を見る私達の思想』 |
××× ××× | |
櫻庭 千晃 | 戦後若者の恋愛観の変遷に関する一考察―「ゆとり世代」を事例として― |
星 雪音 | 「生産者」からみた日本の漫画業界―職の内情からコンテンツを考える― |
2月11日(木)
≪民俗・人類学専攻 田口ゼミ≫
本間 結希乃 | 写真で読み解く時代と暮らし―山形県米沢市の写真から― |
阿部 佑季 | 稚児行列―延命地蔵尊 徳寿稲荷神社祭典の事例― |
高橋 裕子 | 戦後高度経済成長期における中山間地の景観変容プロセス―岩手県一関市本寺地区の事例から― |
髙橋 果子 | 「伝統」の在り方―仙台すずめ踊りと旧石切町の伝承― |
成田 琳太郎 | 山形県東根市の「とんと昔の伝承活動」―東根民話の会を事例に― |
芸術大学にある歴史遺産学科ってどんな学科なの?どんな研究を行っているの?
そんな疑問をお持ちの方、是非今回の卒展を通して少しでも知っていただければ幸いです。
多くの方々のご来場を心よりお待ちしております。
6日目はまず北海道博物館へ
北海道博物館は、2015年4月にリニューアルしたばかりの、北海道の歴史や、自然、アイヌ文化など、北海道のあらゆることに通じた総合博物館です。
新しい博物館なだけあって、具体性の強い展示、触れる展示ですごく面白かったです。
展示スペースも広く、見せ方も工夫が凝らされていて、子供から大人までどんな人も楽しみながら学べる博物館でした。
印象的だったのは、「熊を”駆除”するか”共存”か」という意見の投票スペースです。
自分たちにとって熊を危険な動物として捉えるか、尊重するべき生き物として捉えるかを分けて考えることは非常に難しく、考えさせられました。
そのあとは、札幌市街で自由行動です。
時計台を見たり、さっぽろテレビ塔で写真を撮ったりなどしながらお土産を買いに行きました。
夜は先生がたと居酒屋で飲み会をしました。
札幌といえばスープカレーを食べないわけにいきませんよね。
札幌出身の子おすすめのお店で食べました。ボリュームもあって、美味しかったです。
また、お店のトイレがディスコみたいで最高でした。
この旅行はほぼ大自然の中で過ごしていたので、札幌のような街中は久しぶりでテンシ
ョン上がりました。
先生や友達の、普段は見えない顔が見えた6日目でした!
私たち2年生は11月7日、現代社会解剖学1という講義を行いました。これは考古学分野におけるディスカッションを中心とした授業です。
この講義では、生徒たちが中心となって行い、自分たちがフィールド体験において、何を感じ、何を学び得たのかを一人ひとりが発表、そして意見を交換し、社会に出るために必要なことを話し合いました。
生徒たちが司会、板書している様子です。
皆さん、とても真面目に取り組み、たくさんの意見が出ました。例えば、アクション・シンキング・チームワーク等、社会人基礎力に相当するスキルなど。
ホワイトボードが黒で埋まってますね!(詳しい内容は省略させていただきます)
今回の講義はとても充実したものとなり、皆さんのためになったかと思います!
私も、社会人になるために必要なことを、大学生活で身に着けていく必要性を実感し、とても勉強になりました。
以上 2年 高橋花菜子
ご無沙汰していました、副手です!
3年生の夏の様子が続々とアップされていますね。
学生目線の記事、みなさんもフィールドに行った気分になってご覧くださいませ~!
さて今回は「フィールドワーク演習2」の一環で東北大学の天野真志先生をお招きしたときの様子をご紹介します。
歴史資料を守るためのワークショップを開催していただきました。
午前中は地域に残された古文書などの歴史資料を保存・継承していくことに関する講義をしていただきました。
午後は実技のワークショップのため教室移動!
水害や津波によって古文書が被災してしまった際に、どのようにクリーニングして元のように使えるようにするのかを学びます。
古文書についた泥の落とし方や、海水の塩分をぬくための水洗いの方法について体験しました。
丁寧に指導を受ける学生たち。
結構汚れが浮き出てきます。
そして、濡れた資料の扱いは難しいですね。
みんな苦戦しながらも楽しそうに取り組んでいました。
歴史遺産学科2年生主体の演習でしたが、美文や歴産の1年生も参加してくれました。
被災資料の保存現場をじかに体験できる貴重な機会になったと思います!
(おまけ)
天野先生の前掛けをつけてみる学生。
「味噌醤油漬物」が粋でした。
だいぶ期間があいてしまいましたが、ゼミ旅行最終日の様子を紹介します。
最終日は福岡県の県立九州歴史資料館と大宰府天満宮に行ってきました。
最初に行った九州歴史資料館は、古くから外交の窓口となっていた九州の歴史を明らかにするための研究とその成果を展示している歴史資料館です。考古資料や大宰府に関する資料が多く収蔵されています。
ガラス張りの建物で、中庭からは普段あまりみることが出来ない、文化財の整理作業や保存作業を見学することが出来るようになっていました。
主に館内ではバックヤードを中心に卒業生の先輩から案内していただき、研究や保存作業に使われる機材や収蔵庫などを見学しました。
特に全国で2番目に導入したという文化財専用のX線CTや研究途中の船原(ふなばる)遺跡の出土品はとても興味深いものでした。
次は最終目的地、太宰府天満宮です。
学問や芸術、文化の神様である菅原道真公を祀っている神社で、全国の天神さまを祀る神社の総本宮です。また、道真公の御墓所でもあります。
御神牛です。みんなで頭を撫でて知恵を授かってきました。
ガイドさんに案内していただいた後は、みんなで昼食を食べ、各自でお守りを買ったり、御朱印をいただいたり、国立九州博物館に行ってきたり・・・
この後は、福岡空港でラーメンを食べ、飛行機で仙台空港へ。
5日間のゼミ旅行はハプニングなどもありましたが、とても充実したものでした。
ゼミ旅行でお世話になった方々、本当にありがとうございました。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。