山形市内の中学生が芸工大にきて、一日ワークショップを楽しみました。
歴産の演習室では大学生のお姉さんたちの指導を受けながら、本物志向の土器作りに挑戦しました。
ラオスの土器作りの映像を見ながら、伝統社会に暮らす人々の生活の知恵にも触れました。熱帯地域でなぜ水甕が必要なのか。土器に入れた水が漏れていく実験を見ながら、水が冷たく保存されるんだと言うと、即座に理科の授業で習った「吸熱」効果だ!「打ち水」のことも知っていて逆にびっくりさせられました。
こんにちは、佐藤チュートリアル石碑と古道研究会です。更新が大変遅れてしまいましたが、5/2(金)に東青田の若松墓地前の石碑の調査を行いました。
チュートリアルのほとんどの人が2回目となる今回は、4年生がサポートにつきながらの調査となりました。
前回の龍山神社での経験から石碑の寸法を測ったりする作業はスムーズに進みましたが、解読に予想外に時間をとられました。
石碑の表面がすり減って文字が読めない事態を初体験し、また1つ成長できたような気がします。
歴史遺産学科と連携協定を結んでいる山形県立博物館で、6月7日~9月15日に企画展「未来に伝える山形の宝」が開催されます。
学生たちはボランティアとして設営に協力しているほか、広報媒体のデザインも行いました。垂れ幕やポスター、図録、チラシ、リーフレット、入場券
現場で体験する一つ一つの作業を通して学びを深めていきます。
5月24日。学生3人で、高畠地区公民館主催の高畠石まち歩きに参加してきました。当日天気はとてもよく快晴で暑くて熱中症が出ないかが心配でしたが、そんななか、まち歩きコースは高畠の名産高畠石を巡り、石の加工場や石蔵など見どころの旧高畠駅舎も巡る充実した探索コースでした。
開会式の様子。
右端は御年90歳のMさん。
むかし間知石を切っていた石工さんで『高畠石の里をあるく』に登場していただいた方である。石工サミットにも来ていただき、今回ウォーキング?にも自転車で参加してくださった。
ガイドは高畠地区公民館の館長さんと石材加工店のHさん。お二人とも丁寧に教えてくださり初めて高畠石を学ぶものには楽しみながら探索できるものでした。
元気旺盛な高畠の子供たちに混じって九州から高畠に移住したばかりの夫婦の方もご一緒で、皆さんと会話しながらの楽しい雰囲気で探索コースを巡れました。こういった高畠石を通した地域参加型の行事は、地域のコミュニティーの輪を広げると同時に、地元の子供たちの教育にも一翼かっていることを実感しました。
6月1日。天気は快晴。絶好の補足調査日和である。しかし、6月にしては少々暑すぎる。
どうして朝からこんなに暑いのかと、心の中で毒づきながら、石鳥居補足調査のはじまりはじまり。
今回はこれまでの調査で抜け落ちていたデータの補足と住民の方への聞き取りを中心に調査を行った。
郡山女子大の3人をはじめ、芸工大の1年生4人など、新しい仲間がまちあるきに加わり、何だか新鮮な気持ちになる。次回、6月29日のまちあるきでも会えることを楽しみにしている。
私の班は、二井宿・亀岡の二地区の鳥居の補足調査を行った。
14基調査した内、2基の鳥居について住民の方からお話を伺うことができた。少し紹介したい。
神社名:観音様
・個人の家が所有している観音様。そのためか、地区の人がお参りなどをすると、所有者に怒られた。だから、誰も今は手入れなどをしていない。
・お参りをするときは貫に小銭をあげていた。
・鳥居の正面には昔、小さな祠があったが、所有者がどこかへ移動させてしまった。
神社名:秋葉神社(あきはじんじゃ)
・上駄子町の部落で祀っている。
・年1回、8月20日近辺の土曜日に部落のお祭りをする。
・修理をいつしたかは分からない。
、最後は班ごとに今回の調査の報告をし合った。調査と暑さで疲れた身体に、アイスの冷たさと人の温かさが身にしみた。今回は新しい鳥居や新情報も手に入り、大収穫の調査となった。次の6月29日のまちあるきでは、一体どんな発見と出会えるのだろうか。楽しみだ。
暑い中、まちあるきお疲れ様でした!!
5月17日(土)、この日の石碑と古道研究会は瀧山登山を行いました。
参加メンバーは、学生9名と佐藤先生、東文研の中村さん。
山には朝から雲がかかっていて、山頂が見えず、不安を抱えたまま出発…
西蔵王まで車で向かい、西蔵王放牧場入口から登山スタート。
今回私たちが歩いたのは【姥神(乳母神)コース】です。
登り始めてすぐに、うがい場と水神の石碑。
石碑はいつもの道具を使ってしっかり計測しました。
順調に登っていくと次第に急斜面になり、ロッククライミングのようなところや、ロープを伝わないと登れないようなところなど、予想以上にハードでした。
また、途中にはコースの名前の由来にもなっている姥神さまが。ここでようやくコースの半分。
前日の雨で地面が滑りやすくなっていて、何度も足が掬われそうになりながら、スタートから2時間ほどで頂上に到着しました。
登っている途中は暑かったのに、山頂に着いて落ち着いた頃には、あまりの寒さに凍えていました。(おそらく気温は5℃以下…)使わないだろうと思っていたカイロをみんな一斉に開けました。それでも寒かったです…。
しかし、山頂からの景色は最高でした。素晴らしかったです。市内を一望することができました。蔵王温泉や笹谷峠も。この絶景を見れることが登山の醍醐味なんですね。晴れていたらなお良かったです…。
山頂で昼食を食べ、しばらく休んでから下山。登りがとても急だった分、下りはさらに斜面の角度がきつく感じました。足場をよく選んで慎重に下りていきました。あまりの急斜面に「こんなところ登ったっけ?」と思ってしまうほどでした。
麓に到着すると、放牧場の牛たちが帰りを待っていてくれました。
この登山で大きな達成感を味わうことができました。
参加したみなさん、お疲れ様でした!
瓜割丁場での興奮が冷めやらぬまま、陽気に誘われて沢福等(さんぶくら)の山を歩いた。
最後に機械切りが入った丁場からはじまり、5か所の角石丁場と山じゅうに点在する間知石丁場、鍛冶小屋跡を歩いた。機械切りが入った場所を除くと、沢福等はもう廃絶して50年ほどたつ。つわものどもが夢のあと。木々が生い茂るなかにも往時のにぎわいを感じることができる。
「和」「昭和三十三」「弘」「御盆記念」「大正拾」「○に三」、壁面に刻まれた文字。貴重な資料だ。
足元に注意:水に足を落とすキャラ・・・誰ですか。沢福等丁場
瓜割丁場にて
日曜日、高畠の石工さん(78歳)が山から石を下ろす伝統の技を再現してくれた。
山で切った角石(300kg)を一本棒に乗せて石降ろし道を滑らせる。文章で書くとただそれだけのこと。けれども、あり合わせの材料と簡単な道具でそれを成し遂げる。その知恵と身体技能には驚くばかりだ。いいものを見せてもらった・・・・・。
平地で使う土ゾリ。接地面に廃油を塗った橇を曳く。ばた薪の上を面白いように滑る。
こんにちわ。
歴産2年の菊池です。
今月の17日土曜日に、芸工大グランドで企画部長こと檜野泰巳(3年)さん幹事の、歴産ソフトボール大会が開催されました。
懸念されていた雨も降らず、晴天と強風の中白球を追いかけました。
その写真をあげておきます。
連休明けの2日間、考古ゼミの学生が木材の樹種同定の手法を学びました。
講師は考古ゼミの卒業生、㈱パレオラボで活躍している小林克也さん。慣れないカミソリで指を切る学生が続出しました。切りとった細胞(切片)をプレバラートにのせてそれぞれ顕微鏡で観察しました。
当日は美文(保存科学・立体修復)の学生たちとの合同授業としました。
考古学では先史古代の人々が自然をどのように利用しながら生きてきたのか。そんな問いが不可欠です。樹種を言われてもピンとこない学生がほとんどです。日頃から身の回りの自然、樹木、用材に関心を寄せましょう。