歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2010-07-20

今週末は中間発表会です。

 こんにちは、歴史遺産準備室です。
 ここ数日、茹だるような暑さが続きますね。東北地方はすでに梅雨明けしたそうで、これからは猛暑に悩まされても、突然の豪雨に脅かされることはなくなりそうです。

 さて、今日は博物館実習などで当日発表できない学生の中間発表会を行います。例年、本番の後に設けられていたのですが、今年は別日程のほうが早くなりました。
 当日と同様の状態で行いたいと思いますので、総務および司会担当の3年生の皆さん、お手伝いよろしくお願いします。

■卒業論文中間発表会別日程
日時:7月20日(火) 17:30〜
場所:本館405演習室
発表者:2名(北野ゼミ、田口ゼミ) 

■卒業論文中間発表会
日時 7月24日(土) 9:00〜
場所 本館407講義室
順番
北野ゼミ→福田ゼミ→米村ゼミ→謝ゼミ→田口ゼミ→入間田ゼミ

 中間発表会の発表時間は発表7分、質疑応答3分の計10分間です。中間発表会の後には卒業論文口頭研究発表会や交換留学生の発表もあります。
 歴史遺産学科2年生以上の学生は後学のためにも必ず参加してください。3年生は卒論のテーマや研究方法、2年生は専攻およびゼミ選びの参考になるはずです。また、1年生も参加可能なので興味がある方は先輩方の発表を聴きに来てくださいね。

 中間発表会では、それほど厳しい質問はされません(例外もありますが)。また、貴重な意見なども伺うことができるので4年生の皆さんは物怖じせず、発表に臨んでください。
 3年生の皆さんは、当日の会場準備や進行などのお手伝いよろしくお願いしますね。

2010-07-20

孤独な調査

7月15〜17日に一関市博物館で古文書の整理をしてきました。

今年は学生と一緒に調査に行くことが多いのですが、今回は一人でした。
調査は時間との戦いでもあるので、お昼は食べないことが多いです。朝に作業室に入り、トイレに1回でるくらいで、あとは作業室にこもりっきりです。それが3日間です。でも、去年はそんな調査を5日間やったことがありました。

一人だったので画像もないです。
さみしい記事ですみません・・・

2010-07-15

マタギサミットin朝日町

 7月3〜4日、ブナ林と狩人の会:マタギサミットin朝日町に参加してきました。民俗人類学の田口先生が主催する東日本の猟師の方々が集まる会です。この会は平成2年に始まり、毎年1回開催しています。
最初は小規模で行われていた会も、回数を重ねていくごとに大規模になり、今年は100名以上の方が参加して下さいました。飛び込み参加の方もいらっしゃり、講演会の方は多くの方々にご聴講いただけました(`u`)

 講演会内容
  ・中下留美子氏『熊は何を食べていた?体毛が語る食性履歴』
  ・玉手英利氏『山形で今、何が起きているか?』
  ・齋藤正一氏『熊の住み家と食堂としての広葉樹林で起こっている事』
  ・パネル・ディスカッション『なぜ、熊は里に下るか』

ご講演下さった猟師の皆様、先生方、本当にありがとうございました。

 パネル・ディスカッションでは各地の猟師の代表の方が、山の事、クマの事、動物の害の事、行政との関係の事など、現実的で大変シビアなお話や、クマに対する熱い気持ちをたくさんお聞きする事ができました。猟師の皆さん、田口先生、お疲れ様です!!
 私は受付をしていたのですが、抜け出してこっそり聞いていました←
受付押し付けてしまってすみません大石先輩と亜由美さん!!!

 そして待ってました交流会です!!おいしそうな料理の数々!特に朝日町の特産物である「ダチョウ」料理・・・!人生初ダチョウでした〜(^Å^)すごーく美味しかったです!お気に入りはダチョウのお刺身です☆
 一番物の画像が無いのですが・・・歴産学生のどなたか画像をお持ちでしたら連絡をお願いします!

 そして交流会は学生にとってはマタギの方々とお話ができるいい機会です。ドキドキ・・・
1、2年生の緊張感がすごく伝わってきました・・・あ、ちなみに私も緊張してました・・・
いざ会が始まると猟師のおじさん達は優しい!不慣れで不器用な学生に、親切に対応して下さり本当にありがとうございました!!
後輩達よ、これを機にもっとコミュニケーションスキルを上げるのだぞ(u_u)≡3     オマエモナー(°∀°)←←
 交流会の後はもちろん二次会、三次会と続いていきます。それぞれの部屋で夜は更けていき・・・。

 実はわたくし、そこで就活させて頂きましたごにょごにょ・・・
そして金目マタギの小松さんからクマの爪を頂きました!!!くまつめ!!感動!小松さん本当にありがとうございます。この場をお借りして感謝っ・・・!

 真剣なお話、猟師さんならではの面白い話、たくさんの貴重なお話をしていただけました。日本酒がとっても美味しかったです?
来年もお会い出来たらいいなぁ。。。と思います。

1日目はこんな感じで終了しました。寝たのはみんな午前の2、3時頃かなー

 で、2日目も一気に書いちゃいましょう!
 
 2日目は朝から車座会議でした。
テーマは『これからのマタギサミット:マタギと文化財』です。
車座会議ではマタギサミットの今後の方針や課題を討論形式で発見、検討する目的で行われました。
会場は猟師でいっぱい。猟師の皆さんの現場での貴重な意見がお聞きでき、大変参考になりました。
クマと人間、行政と里山、文化財としての狩猟、狩猟文化をどうやって後世に継承させていくか・・・後継者の問題、猟師の質を保つ為にはどうしていけばいいのか・・・沢山の意見があり、沢山の情報が飛び交っていました。和やかなムードではあるけれども、避けては通れない大きな問題について話し合う猟師さん達の姿は、かっこ良く見えました!
マタギの方々から歴史遺産の勉強だけでなく、時には姿勢や考え方も教えられます。私自身マタギサミットに参加するのは2度目ですが、更にマタギの文化に入れた気がします。

最後に、今回マタギサミットにご協力頂いた山形県朝日町様、朝日町エコ・ミュージアム様、Asahi自然観様、猟友会の皆様、行政関係の皆様、企業の方々、本当にありがとうございました。
 ご指導頂いた田口先生、岸本先生、お疲れさまです。ありがとうございました!!大石先輩もお疲れさまですっ・・・!

 ではではかくたでした。

    

2010-07-13

卒研フィールドワーク

4年の武士ことSKです。お久しぶりです。
最近の4年生は卒業研究の中間発表を目の前に、まるでクマに出会ってしまったカモシカのごとく白目をむいて疾走中です。
…逃げてるわけじゃないですよ!!

その卒業研究のために昨日、私と同ゼミのM田で、小国町の五味沢地区(おなじみウサギ狩りで行く場所ですね)に行ってきました。

田口ゼミの基本は「あるくみるきく」。自分で実地に入り、自分で得た情報こそが自分にとってかけがえのない素材である、ということです。
集落を歩いて観察し、その疑問を住んでいる人に聞き、話して頂いた情報をまとめて次のフィールドワークに備える。そのころにはまた、新しい疑問が浮かんでいる。私とM田は、これを繰り返すことで研究を進めています。

何度も行ってはいるものの、あくまで部外者である私たちに対し、寛大に対応してくれる集落の人たち。その人たちから語られる様々な言葉。
何十年も昔のことや、今の集落の現状まで、私たちでは想像できないような、様々な思いを抱いて集落の人達はそこに住んでいるようです。新しい「発見」を頂きながらも、今の地方集落が立たされている立場に愕然としたりもします。

昔を懐かしんで美化するようなことではなく、それを「リアル」に受け止めて、未来に繋げなければならないのだと強く感じています。

…それで、提案なんだけどM田。
もう、日帰りはなしにしない?

2010-07-13

3年ゼミ旅行決まりました!

歴史学の猛攻に負けてられん!ということで民俗もUP〜(`o´)ノノ

今年の田口ゼミのゼミ旅行は『八丈島』に決定しました!
wktk(わくてか、ワクワクして顔がテカテカするくらい興奮する)ですなこりゃあ・・・

田口ゼミ3年の諸君は旅行までに八丈の歴史や産業を調べておく事ー

魚を釣ったり、サイクリングしたり、民俗資料館行ったり、海でアハハ捕まえてご覧待ってうふふ・・・など、
今から夢が膨らみますな(^^)
雨が降らない事を祈るばかりです。前日からてるてる坊主を一人100個←作って旅行に望みましょう・・・

田口ゼミのゼミ旅行は8月下旬です。
後日旅行記などUPさせていただきますのでお楽しみに!!

以上かくたでした。
マタギサミットの記事はもうちょっとだけ待って下さいorz

2010-07-11

野焼き、そして양머리(ヤンモリ)

今日は土器チュートリアルで野焼きをしました。梅雨ということで天気が心配されましたが、雨も降らず無事開催です。8時に集合して準備開始です!!!

今回は覆い型と開放型という2つの方法で野焼きを行いました。このブログでも何回か紹介されていると思いますが、簡単に紹介を。

覆い型というのは弥生時代以降のやり方で、その名の通り土器を覆って焼きます。まずワラを敷いて、その上に土器を並べ間に細めの薪や木を置いていきます。その後全体を上からワラで覆っていきます。覆った後、上から泥をかぶせたりします。その方法も何種類かあるのですが、今回は青草を使用しました。ワラの上から青草をかぶせたら、点火!ワラが燃えて穴があいた所にワラを補給しながら焼いていきます。こちらのやり方は火をつけてある程度経つとほうっておいても大丈夫なやり方です。

開放型は縄文時代のやり方です。まず、火の回りで土器を乾かしていきます。少しずつ温まってきて土器の色がかわってくるのでたまに回転させてまんべんなく乾かします。周りが乾いたら、次は底。しかし、こんな方法で縄文時代の人たちが土器を乾かしていたかはわかっていません。あくまでここは現代の方法です。全体的に色が変わったら、火の中に土器を突っ込みます。ちゃんと焼けるように、火をまわしていきます。覆い型と違い、こちらのやり方は目が離せません。そして熱いです。今日も何回顔がやけるかと思いました。

上に書いたような方法で、同時進行で土器を焼いていきます。目にしみる煙と暑さとの格闘です。

今日は土器のほかに、先日の七夕の笹と短冊も燃やしました。願いが叶うようにみんなで手を合わせてお祈りです。どうか、叶いますように…!!!単位、とれますように…!!!あ、すみません、個人的な感情が…。

お昼はなんちゃってビーフシチュー(鶏肉使用)とご飯を炊きました。お米を炊く技術がまだまだない私たちです。やっぱり毎日野焼き場で経験を増やしていくのが上達への道なのでしょうか…。ここでびっくりな出来事が!米を炊いた土器に人面ススが付いていたのです!なんか笑ってるし…かわいいけど不気味ですね。

さて、タイトルにある양머리(ヤンモリ)にここまで全く触れずに来ましたが…気になっている方も多いのでは?양머리(ヤンモリ)というのは韓国の女性がサウナに入る時につかうタオルの使い方です。頭にかぶります。頭の脇にまるっこいのが2つあって羊みたいでかわいいんです。北野先生が初めにかぶってみたら、「かわいい!」との声が次々と。いろんな人にかぶせてはかわいいを連呼してしまいました。ヤモラーなんて造語を作るまでに大フィーバー!!(一部で)みなさんも是非やってみてください。可愛いです。やり方を知りたい方は是非土器チュートリへ!笑

土器は何個か割れてしまったものもありますが、なんとか焼きあがりました。みんないい感じです。よかったね!焼き方にはまだまだ改善の余地がありそうです。次はもっと火を巧みに使ってうまくやらなくては!

次の野焼きは後期になるでしょうか。
何回も場数を踏んで、腕をあげたいですね!

以上、長くなりましたが、
양머리(ヤンモリ)の可愛さに過剰に反応してしまった2年あべちゃんがお送りしました。








2010-07-07

ドロップは危険な香り!?〜盛岡編〜

もう既に夏バテ気味の3年しまです(´・ω・`)ノ

7月7日、北野せんせいにお供して盛岡へ行ってきました。

ついてすぐみんなで「白龍」へ。
じゃじゃ麺とちーたんたん(玉子スープ)をもぐもぐ!
初じゃじゃ麺だったので、お店のおばさまに食べ方をレクチャーして頂きました。
「なぜこれが名物なの?」という素朴な疑問もなかなか奥が深く、案外いい研究テーマになるやも…?!

食後は街の中心にある盛岡城跡を見学しました。
ここは岩手公園として開放されており、市民の憩いの場となっています。
盛岡城跡の石垣には、ひとつの大きな石を割り、割った面を見せた状態で積み上げられた「双子石」がちらほら入っています。
双子石を見つけるのがパズルのピースを探すみたいでちょっと楽しかったり…
こんな石垣の見方もあるんだなぁと新たな発見となりました。

やっぱり、その場所に行って肌で感じないと解らないことがたくさんあるなぁと改めて思いました。
何事も「行ってみる・やってみる」が出発点です!

お土産はもはや定番化しているご当地ドロップ。
その名も「じゃじゃ麺風ドロップ」!
食べたい勇者の方は研究室へどうぞ(´∀`)

以上、帰りの車内で口を開けて寝ていたしまでしたー。

2010-07-05

マタギサミットレポート

マタギサミットレポート参加学生の皆様へ

マタギサミットのお手伝い、ありがとうございました。
皆さんのおかげで無事成功しました!

さて、お願いしていた映像資料についての情報収集の成果を
レポートして提出してください。
概要は以下の通りです。

1)内容:マタギ集落に残る映像資料に関する情報
2)形式:どこの誰からどのような話しを聞いたか、簡潔にまとめてくだささい。
3)提出:ワードデータにまとめてメールにてseiji-k●aga.tuad.ac.jp(●を@に)まで提出してください。
4)期限:7/12(月)

以上よろしくお願いします。

追記)参加学生の誰か(3年女子かな)、参加記をアップしてくださいね。

2010-07-03

ススコゲ調査in新潟


新潟からこんばんわ、2年のあべちゃんです。

今日は新潟にススコゲ調査に来ています。今回のメンバーは北野先生、4年生の神先輩、アンジー先輩、2年のしし座の女、ともぞう、私、韓国からの留学生のまさよしさんです。北野先生以外はみんな偽名です。
8時に大学を出発して(私は途中で拾ってもらいました)、眠い目をこすりながらも異様なテンションで3時間車に揺られ、新潟県埋蔵文化財センター(新潟市秋葉区)に着きました。どこまでも続く新潟平野や海のような阿賀野川の河口に目を白黒させながら、未体験の土地に足跡の一歩を刻みました。

今回は上越市一之口遺跡から出土した古代土器のススコゲ調査です。新潟県の埋蔵文化財センターは建物がとてもお洒落です。30kgのダイエットに成功した新潟埋文のKさんと、近くにあるおもだかやでおいしいラーメンを食べて腹ごしらえした後、センターの一室をお借りして作業開始です!

それぞれ土器を一つ選び、土器とにらめっこしながらススコゲや黒斑を図に落としていきます。私たち2年生は今回が初めての調査なので、最初は眉間にしわを寄せてうんうん唸りながらの作業でしたが、だんだん苦しみが楽しみに変わり最後には新境地を開きました。まだまだススコゲを見分ける目はありませんが、ススコゲの魅力にはまってしまったようです…(笑)先生と先輩方は私たちが1枚仕上げる間に2枚3枚と書き上げていました。さすがです…。まさよしさんもさらさらと書きあげているのを見て、明日はもっと頑張ろうと心に誓いました。やるしかない!!!!笑

作業を終えた後は朱鷺メッセや新潟税関(新潟市歴史博物館)などを見てきました。新潟の街はとっても都会で、テンションが上がりながらもプライドは崩れ去りました。(どんなプライドだよ…)

夜はおいしい新潟のカレーから揚げをいただきました。みんな食べるのに夢中だったので、写真を撮るのを忘れました…。本当に美味しくて、とり肉好きの私にとっては天国でした。とりさん万歳!!!

明日も埋蔵文化財センターで今日の作業の続きです。今日の倍働いてこようと思います。がんばります。

2010-07-02

酒田・鶴岡調査

文献ゼミの「病気」(仮)です。
7月1日に文献ゼミを影で支えてくれている「漁村」さんと一緒に酒田・鶴岡方面へ史料調査に行ってきました。目的は、東北文化研究センターで取り組んでいるオープン・リサーチ・センター整備事業の一環で、飛島関係史料の収集です。

カーナビに教えれらながらも、なぜか何度も回り道をしながらようやく酒田市立資料館に到着。いろいろと史料を教えていただきました。
お昼に海鮮丼を食べて、いざ鶴岡へ。
はじめての致道博物館は、民具のすばらしさに圧倒されました。多層民家はまさに威風堂々!ここ1週間は雨の日ばかりでしたが、当日はよく晴れてゆっくりと散策することができました。思わず、自分の影を撮影してしまいました。
最後は鶴岡市郷土資料館です。ここでは2人並んで史料の撮影を行いました。ここには最近「歴さんブログ」を席巻している「戊辰戦争」さんに関係する史料があると聞いていたのですがタイムオーバー…時間がありませんでした。でも、何かありそうな雰囲気は感じました。
今度ゆっくり見に行くことにします。

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