【シンポジウム】東北の集住を考えるーポスト過疎化時代を生きるー
【シンポジウム】
東北の集住を考えるーポスト過疎化時代を生きるー
日程/平成28年10月29日(土)
時間/13:00〜16:30(会場12:30より)
場所/東北歴史博物館 講堂
〒985-0862 宮城県多賀城市高崎1-22-1 TEL:022-368-0106
料金/入場無料・申込不要
主催/東北芸術工科大学東北文化研究センター
【内容】
13:00~14:50 第1部
講演1 「気候変動と居住形態」
安斎正人(元東北芸術工科大学東北文化研究センター教授)
講演2 「開発・生業のありかたと集落形態・戸数等の変遷―中尊寺領骨寺村千年の歴史から―」
入間田宣夫(一関市博物館館長)
講演3 「船の移動と港町の盛衰」
川島秀一(東北大学災害科学国際研究所教授)
15:00~16:30 第2部 パネルディスカッション
これからの「集住のかたち」
パネリスト/内山節(哲学者)・鬼頭秀一(星槎大学教授)
進行/田口洋美(東北芸術工科大学芸術学部教授・同学東北文化研究センター所長)
【開催にあたって】
継続的な少子高齢化の進行と若年人口の流出に伴い、東北地方の農山漁村では、極度の過疎化がすすみ廃村の危機に直面している集落も現れています。一方、地方都市の外縁部に広がりつつあるニュータウンや、東日本大震災の復興事業による集団移転など新たな集落形成・再編の動きも加速しています。
人々が流動化し、近世以来引き継がれてきたような集落基盤の維持が困難になりつつあるポスト過疎化時代。今、東北地方では「集落」として人々がひとところに集い暮らすことの意味、あるいは<集住>のあり方が強く問われています。
東北芸術工科大学東北文化研究センターでは2012 年(平成24 年)度より文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を受け、東北地方の歴史文化に関する動態的研究に基づき次世代型集落の形成理念構築を目指す研究プロジェクト「環境動態を視点とした地域社会と集落形成に関する総合的研究」に着手してきました。
それは例えば、遥か縄文時代、私たちの祖先は気候変動のなかどのように集住形態を変え暮らしを営んできたのか。あるいは岩手県一関市厳美町本寺地区のように中世から現代に至るまで「集落」を変えずに、支えてきたものは何か。なぜ人々はひとところに集い暮らしてきたのか。また、三陸沿岸集落を形作ってきた人々の論理とはなにか。具体的な集落の変遷から、ともに集い住むことの意味や集落の機能について探ってきました。
本シンポジウムでは考古学・歴史学・民俗学的見地から、これら東北地方での人々の<集住>のあり方について見直します。そしてパネルディスカッションでは、これからの集落のあり方や、地方再生の課題について市民の皆さまと一緒に考えたいと思います。多数のご来場をお待ちしています。
【お問い合わせ】
東北芸術工科大学研究センター事務局
TEL.023-627-2168 FAX023-627-2081
URL:http://gs.tuad.ac.jp/tobunken/