『真壁仁研究』 第4号
特集:地域からの思想
2003年12月1日
発行・発売:東北芸術工科大学東北文化研究センター
¥2,100(税込)
【講演録】
真壁仁の詩性と思想の軌跡―青猪忌に寄せて ― 尾花仙朔
【真壁仁著作再録】
わが一九六九年夏―ことばの中の地域と民族 ― 真壁 仁
地域史と私 ― 真壁 仁
【特集・地域からの思想】
●地域問題への情熱
伝統文化による子育ての共同―真壁仁の伝統文化への視座に学ぶ ― 境野健兒
美林が消えるまで ― 大滝正太郎
真壁仁と地域とのかかわりにつて―最上・北村山の学習運動から ― 菅藤清一郎
最上地方の冷害 ― 井澤隆一
土の思想―我が実践の軌跡 ― 中川信行
大規模林道阻止闘争と私 ― 原 敬一
地域思想の源流―現代にひびき合う先見性 ― 星 寛治
●民俗へのまなざし
ワラ(藁)からのメッセージ―米づくり、土づくり、生活づくりの礎 ― 宮崎 清
農民の書置き ―『百姓の系譜』に寄せて ― 大友義助
民俗の原郷をさぐる―真壁仁の目 ― 武田 正
真壁仁の黒川能 ― 春山 進
紅花を求めて ―紅花の色はなぜシルクロードから消えたのか? ― 日原もとこ
真壁仁の民俗的思想を考察する ― 菊地和博
●試作品鑑賞
20代の眼から見る真壁仁 ― 佐藤賢太郎
私の中の青猪 ― 北川真伊
真壁仁の言葉とともに ― 菅野明子
百姓ではないと言われた真壁氏 ― 本間とみ
仕組まれた愛の超克から世界へ ― 万里小路譲
【エッセイ】
<地域に生きる>
真壁仁の著作物の入手法 ― 伊藤寛
恩師の遺言 ― 奥山郁郎
「頭」はまちがっても「手」はまちがわない ― 蒲生芳郎
真壁仁と地域史 ― 川崎利夫
ただ一度の出会い ― 川村光夫
真壁先生の士別講演 ― 斉藤昌淳
真壁さんと私 ― 境澤和男
ささやかな追憶 ― 武井美子
峠で出会った碩徳二人 ― 藤田真知男
真壁仁の見たピョンヤン・アメリカ ― 細川純子
【著作論考】
東北ドブロクのフォークロア―野添憲治、真壁仁編著『どぶろくと抵抗』 ― 内藤正敏
『紅と藍』の風景 ― 船曳由美
『みちのく山河行』を考える ― 色川大吉
【座談会】
真壁仁の思想、その多面性
― 佐藤治助 × 松田國男 × 斎藤たきち × 赤坂憲雄
【寄稿】
詩と思想の原郷―真壁仁の習作時代 ― 新藤 謙
【エッセイ】
<言葉の重み>
先生の左手 ―大場キミ先生と真壁仁 ― 神田美穂
真壁さんのこと ― 北川太一
教科書の中の「峠」 ― 木下 朗
戦時下の山形県詩人会 ― 草苅亀一郎
育種の文化 ― 佐藤洋詩恵
真壁仁先生の残した言葉 ―「詩は『…のようだ』と表現してはならない」 ― 菅野健吉
詩人真壁仁の風貌 ― 丹野文夫
真壁仁兄に感謝して ― 根津 与
「失われた言葉の重み」 ― 羽賀和紀
絵画への造詣 ― 日野顕正
【真壁仁・更科源蔵往復書簡(抄)】
一九三五(昭和十)年~三八(十三)年 ― 川田信夫・斎藤たきち編
【読後感を寄する】
石川から山形を読む―『真壁仁研究』から学ぶ ― 大森定嗣