玉井建也「ウェブ小説に見る物語構造と虚構性―『転生したらスライムだった件』を事例として―」が出ました。

論文が出ました。玉井建也「ウェブ小説に見る物語構造と虚構性―『転生したらスライムだった件』を事例として―」(『東北芸術工科大学紀要』27号、2020年)になります。細かい文章を除いて発表したものをこのブログで書いてきたので、今回も同様にします。

そもそもウェブ小説(ネット小説)はちまちまと読んでいたのですが、学生指導としても求められるようになってきたので(猿渡かざみさんへの指導が契機かもしれない)、ここは一つ論文を書こうと思って取り組んだのが2年前に発表された論文でした。ただ、それではまったくもって納得できない内容だったので、もう一つ書くかというのが動機の一つです。

もう一つの執筆動機は、知人の研究者数名から「転スラの話を良くしますが、論文はどれですか?」と聞かれたことです。そうか、そうなるか、ならやるか、みたいな感じですね。

もちろん学問的な動機もありますが、そこは書いたので読んでおいてください。ただ創作の指導と学術的な考察はかなり違うものというのも痛感しました。あとは書いても書いても何かの事象にたどり着けた気がしないので、また次に取り組もうと考えています。