平成11年度卒業 芸術学部美術科彫刻コース
勤務先/山形県公立中学校勤務
私は、講師経験を含め教職に就いて14年になりました。赴任した学校は現中学校で6校目です。美術の授業を全学年担当し、学級担任も受け持たせていただくことがほとんどでした。道徳や学級活動、学年全体や学校全体に関わる校務、部活動も担当します。学級担任は、特に生徒と近い立場で、成長の喜びを分かち合う伴走者として、生徒を励まし続けます。これまでの教員生活を振り返り思うことは、学校生活、生徒や保護者との関わり、ありとあらゆるところで、教師の人間的な感覚やセンスが極めて重要になるということです。美術という教科の専門性だけでなく、美術的な繊細かつ大胆な感覚や発想は仕事を進める上で役立ちます。
私は、大学時代にチュートリアルで龍下村塾や柳川factoryに参加し、多くの小学生や地域の方々と触れ合う体験をしました。そんな活動の喜びが今の基盤にあることはもちろんですが、大学時代に知り合った先生方や仲間の存在は、今も自分を励ましています。また、大学時代は数多くの美術展に足を運びました。美術に対する考え方や人としての生きざままで仲間と語り合えたことは、今の自分の美術に対する価値観をつくっています。多様な文化や美と向き合い、それらの刺激から自己を見つめようとする美術的な思考は、学校の現場で、多様な生徒と向き合い理解し、それぞれの生徒の成長に寄り添い促していくことに通じるものがあります。自分自身と作品にじっと対峙し内観できるという、美術を学ぶ学生の強みは、教育の現場で活かされると思います。