【「戦略」調査報告】第5回下北半島現地調査
去る8月27日から31日まで下北半島で現地調査を実施しました。これまで民俗・人類班では半島中央部に位置した野平集落を対象として、生活写真の収集や暮らしについての聞きとりなどの調査をおこなってきました。終戦直後に開拓された野平集落。しかし、昭和56年、ダム建設に伴い集団移転を余儀なくされ30年ほどでその歴史は幕を閉じました。
今回の調査では、主な移転先となったむつ市川内町袰川で各ご家庭に保管されている開拓時の写真を見せていただくとともに、本学学生に参加してもらい開拓当時から野平(霞城)に残っている家屋の実測・記録をおこないました。民家調査には、「戦略」共同研究メンバーで、民俗建築研究所の鈴木清氏のご指導を仰ぎました。今回は袰川公民館を使わせていただき合宿をおこなうことができ、短期間ながらも実りの多い調査となりました。今後はこれらの資料に聞き書きを重ね、ブックレットの形にまとめてゆく計画です。
(蛯原 一平)