【「戦略」調査報告】第3回空中写真撮影(東北地方北部)
10月5日に、民俗・人類班の研究テーマ「空から見た東北」の一環で東北地方北部を対象とした空中撮影をおこないました。前回(昨年6月)は山形空港発着でしたが、今回はいわて花巻空港発着。早池峰山のそばを通って宮古市へ抜け、そこから三陸沿岸を北上し八戸市一帯を撮影した後、三沢付近を通って陸奥湾へ。さらに津軽半島をまわり十三湖から南東方向へ進み青森空港に一旦着陸。そこで燃料補給と休憩をした後、撮影フライトを再開し、津軽平野、白神山地を通り日本海へ。さらに海岸沿いに南下し、男鹿半島をぐるっとまわって土崎港付近から内陸へ入り、秋田県北秋田市阿仁、角館市、横手市上空を経由しながら岩手県奥州市を目指し、そこからいわて花巻空港に戻ってくるというルートでした。フライト後半の秋田市付近からは低い雲がかかり、また日も傾き、撮影が難しかったのですが、前半は天気にも恵まれ好条件のもと撮影をおこなうことができました。高台移転のための土地造成が進む三陸被災地。稲刈り後の煙が幾本もたなびく津軽平野の田んぼ。あるいは紅葉で色づく白神山地の山並みと麓の村々など、秋が深まりつつある東北地方北部の様々な姿を記録することができました。今回得た写真も順次、東文研空中写真公開ホームページ「空から見た東北」で公開していく予定です。
(蛯原 一平)