【「戦略」調査報告】小玉川熊祭り
毎年恒例、山形県小国町小玉川地区で行われる熊祭りの、調査を兼ねた運営ボランティアに学生とともに行ってまいりました。学生は、歴史遺産学科の4年生から1年生までの各学年、合計6名でした。
この祭りは、「マタギ」たちによる狩猟文化を現在も受け継いでいるこの地区において、捕獲した熊の冥福を祈り、猟の収獲を山の神に感謝するために開催されるもので、300余年の伝統あるものだとされています。
現在では一般公開されていまして、広く県内外から観光客が訪れる行事となっています。
今年は、ダイドードリンコの、「日本の祭り2015」にて、今年応援する祭りの一つとして選ばれてもいます。
祭りが行われたのはゴールデンウィーク中の5月4日です。今年も、熊の毛皮が掲げられた祭壇にて厳かに神事が執り行われ、その他、模擬熊狩り、勢子大会(一種の大声大会)、熊の毛皮などの景品が当たる抽選会といったイベントで、会場は賑わいをみせていました。
参加した学生たちはといえば、抽選受付、露店の売り子、食堂のホールスタッフといった祭り最中の仕事のほか、開催前の準備、終了後の後片付けまで含め、皆、一生懸命に作業をしてくれていました。
今年は、早稲田大学・新潟大学の方々も応援にいらっしゃっていまして、それら他大学の学生の皆さんと交流できた点もまた、有意義であったと思います。
現地でお手伝いをさせていただくと、この祭りが、この地区の方々にとって一年のうちの一大イベントとして位置づけられていることが実感されます。そうした行事において、毎年、地元の方々が、本学の学生たちを助っ人として頼みにしてくださっているのは、ありがたいことです。
(中村只吾)