公開シンポジウム 「東北古代の変動 −火山灰と鉄−」
このたび、文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「東北地方における環境・生業・技術に関する歴史動態的総合研究」として「東北古代の変動−火山灰と鉄−」と題する公開シンポジウムを開催します。
東北地方の古代社会像については、これまで城柵官衙論や蝦夷論など、政治・社会的側面からの研究の蓄積があります。これに対して本シンポジウムでは、「火山灰と鉄」をキーワードに生態系変動や技術・生業の観点から古代社会の構造変動に迫ります。
具体的には、10世紀初頭におこった十和田火山の巨大噴火、7世紀以降拡大していく鉄生産・消費の諸問題を取り上げ、それらが地域の生態系や社会にどんな影響を与えたのか、について考えていきます。
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会期:2010年4月24日(土)
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時間:13:00〜18:00
司会:福田正宏(東北芸術工科大学)
13:00〜13:10 開会あいさつ 安斎正人(東北芸術工科大学)
13:10〜13:30 趣旨説明 北野博司(東北芸術工科大学)
13:30〜14:30 辻誠一郎(東京大学)古代東北の環境変動と十和田火山の巨大噴火
14:40〜15:40 小口雅史(法政大学)火山灰と古代東北史−十和田aと白頭山を中心に−
15:50〜16:50 松本建速(東海大学)古代の東北北部における集落の盛衰を読む
17:00〜18:00 村上恭通(愛媛大学)東北古代製鉄の東アジア的位置付け
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会期:2010年4月25日(日)
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時間:9:30〜15:15
9:30〜10:30 飯村 均(財団法人福島県文化振興事業団)陸奥南部における古代鉄生産
10:40〜11:40 八木光則(盛岡市教育委員会)北奥における古代鉄生産と蝦夷社会
13:00〜14:00 高橋 学(秋田県教育庁払田柵跡調査事務所)火山噴火後の米代川流域の村々−災害復興の鍵とは何か
14:10〜15:10 横山英介((私)北海道考古学 研究所)アイヌの鍛治と焼畑―火山灰がもたらした2つの新事実―
15:10〜15:30 総括 入間田宣夫(東北芸術工科大学)
15:30 閉会あいさつ 安斎正人
会場:本学4階407講義室(予定)
受講料:一般1000円、他学生500円、高校生以下無料、本学学生・教職員無料(要申し込み)
主催:東北芸術工科大学
企画・問い合せ・申し込み:東北芸術工科大学東北文化研究センター
住所:山形市上桜田3-4-5
TEL:023-627-2168
FAX:023-627-2155
E-mail:tobunken@aga.tuad.ac.jp