公開講座「縄紋人のデザインと造形」
公開講座「縄紋人のデザインと造形」
東北芸術工科大学東北文化研究センターでは、平成19年度より文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「東北地方における環境・生業・技術に関する歴史動態的総合研究」に取り組んでおります。
このたびその一環として、「縄紋人のデザインと造形」と題し、公開講座を開催します。
考古学は伝統的に「モノの学問」とされてきました。しかし、1990年ころから「モノからコトへ」という動きが生じ、新しい考古学へと変貌しつつあります。
この「モノコトの考古学」(理論考古学)は、言うまでもなく、モノコトを介してそれらを作り使った人・人間を理解しようとするものです。人は言葉や文字を使って思考を表現するように、石・土・金属などを素材として“思い” に形を与えてきました。現代の考古学者は、遺物・遺構・遺跡からその製作者・行為者の“こころ”を読み取る方法、「認知考古学(こころの考古学)」を造り出しました。
今回は、講師のお二人に縄紋人のデザイン・造形を介して彼らの心について語っていただきます。
【プログラム】
18:00〜18:10 あいさつ 安斎正人
18:10〜19:10 発表「縄文土器のデザイン」 石井 匠
19:20〜12:20 発表「「土偶」ー縄文時代を代表する精神遺物の造形」 土肥 孝