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【公開講座】縄紋時代の集落変遷

【公開講座】縄紋時代の集落変遷

日時 平成24年11月14日(水) 18:00-20:00(開場17:30)
場所 東北芸術工科大学本館207講義室
入場協力金 一般1,000円、他大学生500円
      高校生以下・東北文化友の会会員・本学学生・本学教職員無料
      ※事前のお申込みが必要です。
企画・申込先 東北芸術工科大学東北文化研究センター(図書館2F、電話023-627-2168)

 

 

 

 

 

 

 

 【開催にあたり】

  縄紋時代の集落を住居址数あるいは集落規模からみると、その変遷には大きなうねりがみが看取される。最も大きな変動期は、前期前葉ないし前期前葉から中葉までの隆盛と末葉の急激な低落、および中期中葉~後葉までの全盛と末葉の凋落である。このような縄紋時代全体の変動は、その根本的原因として、気候の変化で説明できる。

  今日、放射性炭素による年代測定技術の高精度化(微量炭素での測定を可能にした加速器質量分析機(AMS法)と、測定値を実年代に近づける較正年代)と、グローバルな古気候データの提示・応用によって、完新世の気候変遷と縄紋時代の文化変化とを擦り合わせることが可能になってきている。完新世(新ドリアス期終了以降)に入っても、急激な寒冷化が8回あったことが知られてきた。「ボンド・イベント」である。おおよそ縄紋土器型式の大別時期と一致する。1万1100年前頃に草創期の土器から早期の土器に、8200年前頃に早期の貝殻沈線紋土器から条痕紋土器に、5800年前頃に前期の土器から中期の土器に、4300年前頃に中期の土器から後期の土器に、2800年前頃に縄紋土器から弥生土器に替わっている。
  今回は、縄紋土器研究の第一人者で、近年、集落研究でも大きな成果を発表している小林圭一氏(山形県埋蔵文化財センター)に山形県の縄紋時代の集落変遷について話していただく。

東北芸術工科大学東北文化研究センター教授 安斎正人

【プログラム】
18:00-18:40 「縄紋時代の集落変遷」
              安斎正人(東北芸術工科大学東北文化研究センター教授)
18:45-19:45 「山形の縄紋集落」
              小林圭一(山形県埋蔵文化財センター)
19:45-20:00  質疑応答