【「戦略」調査報告】山形県小国町小玉川の熊祭り
残雪残る飯豊の山々に囲まれた山形県小国町の小玉川集落。毎年5月の連休中に、猟で捕獲したクマの冥福を祈り、収穫を山の神に感謝する熊祭りが執りおこなわれます。県内外からも見学者が多数来るため会場では住民の方々による露店も出されます。その売り子や会場準備の手伝い、そして祭事の見学へと今年も呼んでいただき、歴史遺産学科の学生7人と5月3日~5日の日程で小玉川へ行ってきました。
3日夕方、霧雨が降りしきるなか現地に到着。翌日は朝から会場設営のお手伝いをしました。そして10時頃から神事が開始。神主による祈祷が厳かに、粛々とおこなわれます。
神事のあとは現役マタギたちによるクマの巻き狩りのデモストレーションや、来場者による勢子大会など楽しいアトラクションが続きました。露店会場でも熊汁のコーナーには長蛇の列。学生たちは販売用の餅つきに汗を流しました。
終了後は片付けをお手伝いし、その後、交流会。小玉川の暮らしや様々な伝承について学生たちは地域の方々からお話を聞きました。このような機会を通じて東北の農林漁村の未来を展望するヒントを学生たちと探ってゆきたいと思います。
(蛯原 一平)