センター概要

研究員紹介

 

田口 洋美

田口 洋美 Taguchi, Hiromi
センター所長(芸術学部・教授)

環境学/民俗学/文化人類学

20代半ばに映画製作スタッフから研究者へと転身し、中部東北日本の狩猟文化研究で業績をあげる。民族文化映像研究所、日本観光文化研究所主任研究員を経て1996年に狩猟文化研究所を設立、同代表。1990年マタギサミットを発起、現在も主宰幹事を務める。山と人と動物を知る異色のフィールドワーカー。豊かな森林が育む生物多様性を基盤とした先人の狩猟採集活動について歴史社会的な文脈を重視しながら技術や行動といった具体的視点から研究。近年はロシア極東、シベリア地域の先住民族研究や野生動物の保護管理問題などに着手している。東京大学大学院新領域創成科学環境学専攻社会文化環境コース博士課程。博士(環境学)

関連サイト:ブナ林と狩人の会:マタギサミット

謝 黎 Xie, Li
研究員(芸術学部・准教授)

人類学(服飾人類学)

上海出身。学生時代からアジアの布に魅かれ、チャイナ服の研究と収集をはじめた。不定期的に博物館や美術館、ギャラリーでコレクションの展示企画を開催し、その魅力を多くの方々に紹介している。また「民族服」や「伝統服」を取り上げ、それらにまつわる諸問題、たとえば、文化的帰属意識、信仰、エスニシティ、観光化、ジェンダーなどに焦点を当て、アジア地域の「近代化」における「民族」の生成、融合、消滅、伝統のあり方などの研究を物質文化の観点から進めている。こうした研究を通して、「近代化」による地域集団間の文化的差異の収斂や拡大などの変遷過程について検討していく。昭和女子大学大学院生活機構研究科生活機構学専攻博士課程。博士(学術)。

竹原 万雄 Takehara, Kazuo
研究員(芸術学部・専任講師)

日本近世・近代史

1978年、栃木県生まれ。新潟大学、東北大学大学院を経て2008年に赴任。日本近世・近代史専攻。近代地域社会の医療問題をおもな研究テーマとする。東北大学大学院環境科学研究科博士課程。博士(学術)。

長井 謙治 Nagai, Kenji
研究員(芸術学部・専任講師)

先史考古学・実験考古学

1978年、愛媛県生まれ。日本学術振興会特別研究員PD、東京大学総合研究博物館特任研究員を経て、2012年より現職。石器を作って先史時代の社会と暮らしを調べている。単著に『石器づくりの考古学―実験考古学と縄文時代のはじまり―』がある。東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程。博士(環境学)。