2014.11.04
食×アートのピクニック『ふくしましま2014』|お礼とご報告
食×アートのピクニック「ふくしましま 2014」が終了しました。前日まで心配された雨も、気持ちの良い秋晴れになり素敵な時間を過ごすことができました。今年は1日のみの開催となりましたが、昨年同様、午前中に山形ガールズ農場さんの里いもとりんご畑での「収穫体験」と、採れたての食材をつかってみんなでつくる「芋煮」と「焼きりんご」づくりと、並行して「そば打ち体験」を、会場の農村文化保存伝承館のそば匠のみなさんに手ほどきいただき、みんなで食べる蕎麦づくりをおこないました。それぞれがプログラムを体験しているあいだに、ゆっくりと「NOUKAカフェ」がオープンし、ちょっと休憩中のお父さんやちびっ子たちは、外の焚き火場で「珈琲豆の焙煎ワーショップ」を体験。いつの間にか午前中の会場は、美味しいにおいでいっぱいとなりました。ピクニックランチは、みんなで力を合わせてつくった山形芋煮と村山の蕎麦、そしてデザートに焼きりんごと秋の味覚満載のゆったりくつろぎのひと時になりました。
お腹いっぱいのお昼からの午後の時間は、アートのワークショップがはじまりました。画家・絵本作家のミロコマチコさんと、山伏・イラストレーターの坂本大三郎さんのワークショップを1時間の入れ替え制で実施。ミロコさんのワークショップでは、カラ フルなフェルトボール、きらきらのビーズやガーランド、ファーなどわくわくする素材がならび、ミロコさんと福興会議学生メンバーがつくった参考作品にみなさん刺激 をうけ、とってもユニークなトナカイの角が完成しました。ミロコさんも、子どもたちのアイディアに意表をつかれて、とても楽しんでいる様子でし た。坂本さんのワークショップでも、参考作品を見ながら、バルサ材という加工しやすい白木をつかって、それぞれのご家族が思い描いたカミさまを彫りあげました。
今年のふくしましまでは、参加者もスタッフも垣根なく、「みんなでつくる」をテーマに開催させていただきました。みんなでお昼ごはんをつくり、分け合い、楽しみも分かち合う。震災当初、どこでも叫ばれていたこの気持ちを、みなさんに再会する度、再認識させていただいています。前日まで心配だった雨も、お昼までにはカラっと晴れ、ピクニックランチから午後のプログラムにかけて、とても暖かい日和のなか開催することができました。参加してくださった福島と山形のご家族はもちろん、3年間イベントにご協力いただいている、山形ガールズ農場さん、NOUKAの佐藤さんご夫妻とスタッフの千田若菜さん、こども芸術大学卒業生のお母さんとお子さんたち、アートプロジェクトラボ受講生有志の皆さんと、いつも準備から手伝ってくれる福興会議メンバーのみなさんに心より感謝申し上げます。この3年間でできた輪を、今後も色んな形で繋げていきたいと思います。
※1日の様子を写真でご紹介いたします。
役野友美(TRSO事務局)