2016.06.09
キッズアートキャンプ山形2016|影絵体験のWSを開催しました
母の記憶の中にある「ふしぎ話」から、影絵芝居をつくる今年のキッズアートキャンプ山形。
昨年に続き、影絵師・川村亘平斎さんを講師にむかえ、こども芸術大学だいち組のお母さんと子どもたちと影絵芝居つくりを進めています。
6/8(水)に開催した2回目のワークショップ。
今回は、影絵師・川村亘平斎さんによる不思議な影絵の体験会。
母と子が一緒になって、スクリーンの中から外から体と頭を使って影絵を楽しみました。
「どうなってるんだろう?!」暗がりに子どもたちの目がランランと輝きます。
ものの大小がひっくり返ったり、普段よりちょっと大胆になれたり。
影絵の世界の摩訶不思議に魅了されたひと時でした。
影絵を体験した後は、川村さんとお母さんたちとで「母のふしぎ話」の創作です。
前回WSで母が語った15のお話から、川村さんが大きな大きな流れを作ります。
1つ1つは偶然に集まった個人のお話。
でもキーワードやイメージを丁寧に拾って並び替えると、不思議なことに1本の流れが生まれます。
これには母たちから感嘆の声と拍手がおこりました。
その後も、お話のイメージをシーンとして描きおこしてみたり、母の声を採音したり、、、
ふしぎなふしぎなパーツがどんどん生み出されていきます。
昨年のキッズアートキャンプ山形で初めて制作した影絵芝居。
居住制限が続く小高区に伝わる民話を、南相馬市のご家族と一緒に影絵芝居をとおして改めて語り継ぐというプログラムでした。南相馬市民のご家族だからこそ作り上げることができた影絵芝居です。
今年のキャンプでは、今この時に山形に集う母と子が、影絵芝居をとおして未来に向かって何を表現し語り継いでいけるのか、ともに考え形にしていきます。
母の言葉やイメージが、これからどのように繋がり、形となっていくのか。
川村さんと母と子たちの創作は続きます。
キッズアートキャンプの影絵芝居公演は、
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」公式プログラムとして上演します。
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●キッズアートキャンプ山形2015影絵芝居上演
「ヘビワヘビワ-福島県南相馬市小高区大悲山の大蛇伝より」
日時|9/4[日]18:30→19:30(18:00開場)
出演|南相馬市民有志+DANCE SPACE
音楽|GO ARAI
●キッズアートキャンプ山形2016影絵制作・上演
「ハハハハハハハハハハハハハハハ」
日時|9/23[金]公開制作
9/24[土]18:30→19:30(18:00開場)影絵上演
出演|こども芸術大学だいち組
音楽|田中馨
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作・演出・美術|川村亘平斎
会場|東北芸術工科大学7階特設舞台
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そして今回、子どもたちから歌のプレゼントをもらった川村さん。
歌う姿に何かひらめいた様子でしたが、どんな演出になるかはまだまだ先のお楽しみ。
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みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016
–影絵と音楽シリーズ–
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川村亘平斎『BAM BOO NEST』
9/4[土]18:30→19:30|南相馬市の大蛇伝
9/22[木祝]19:00→20:30|川村亘平斎ソロ
9/24[土]18:30→19:30|母たちのふしぎ話
出演|福島県南相馬市民有志+DANCE SPACE(9/4)、こども芸術大学だいち組(9/24)
場所|東北芸術工科大学7階特設舞台
作・演出・美術|川村亘平斎
音楽|GO ARAI、田中馨
照明|渡辺敬之
音響|市村隼人
設計|朝山正和
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滞空時間ライブ『ウミトヨル』
9/9[金]19:00→20:30
東北芸術工科大学水上能楽堂「伝統館」
出演|川村亘平斎、濱元智行、GO ARAI、さとう じゅんこ、AYA、トンチ
照明|渡辺敬之
音響|市村隼人
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