2012.11.07
『あのとき あれから それから それから 』 東北未来絵本 経過報告会
山形新聞社「東日本大震災から1年」企画として、荒井良二さんと読者が「3.11を忘れない/語りつぐ」ための絵本をつくるプロジェクト『東北未来絵本キャンペーン』の経過報告会が10月21日にやまがた藝術学舎にて開催されました。この日はワークショップに参加して下さったご家族や、ご協賛頂いた企業の方々に出席していただき、アーティスト/絵本作家の荒井良二さんをはじめ、企画のキュレーションを務めた本学准教授の宮本武典さんに絵本制作に関するお話しをしていただきました。
2011年3月11日の朝刊紙面に荒井さんからの問いかけが掲載され沢山の答え(言葉)が返ってきました。その言葉を元に荒井さんと県内の小学生が10mにわたる絵を描きあげました。 その後、荒井さんが更に絵を描き加え絵本の原画は完成しました。3.11を経験した人々の「言葉」、「色」、「形」で出来上がったキャンパスには沢山の思いが詰まっています。
壁面に広がるキャンパスの上下には送られてきた「コトバ」が並びます。
ワークショップ終了後、原画は縮小され荒井さんが絵を描き加えていきました。
とても地道な作業。
荒井さんが描き加えたモチーフには子ども達が登場しています。初めのページではじっと座っている子ども達。でもページを進むに連れ、立ち上がりか駆け出して行きます。そんな様子は語り継ぐことの大事さと共に、止まらずに進んでいく大切さも教えてくれている様です。
そしてこの東北未来絵本キャンペーンは『第32回新聞広告賞』の新聞社企画部門で最高賞を受賞しました。(新聞社企画部門39件、広告主企画部門418件の応募の中からの受賞。)この場をお借りして企画・制作に尽力を注いで下さった山形新聞社広告局の金森さんをはじめ社員の皆様とご協力頂いた関係者の皆様に心からお祝い申し上げます。
報告会終了後、ささやかながら懇談会も開催しました。参加者の皆さんは終了後も東北未来絵本や復興支援ワークショップキャラバン『荒井良二とふらっぐしっぷ』の作品をじっくりと鑑賞されていました。
絵本の題名は『あのとき あれから それから それから 』。
絵本の完成は2012年12月を予定しています。絵本は1000冊を目標につくられ、山形県内と被災地の学校や図書館に寄贈されます。
10月一杯開催していた『荒井良二と山形じゃあにぃ2012』ではメイン会場の山形まなび館での展示は終了しましたが、サブ会場であるやまがた藝術学舎の展示は会期を延長して開催しています。
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『荒井良二の山形じゃあにぃ2012』※サブ会場にて延長開催中!
会期:2012/11/1 (木) ~ 11/17 (土)
時間:9:00~17:00
内容:『荒井良二とふらっぐしっぷ』、『東北未来絵本』を展示しています。
休廊日:毎週日曜日※10月の休廊日から変更がありました。ご注意下さい。
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●お問合せ
東北芸術工科大学東北復興支援機構TRSO 事務局
〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5
tel: 023-627-2218
fax: 023-627-2081
役野友美(TRSO事務局)