東北復興支援機構 | TRSO

この冬、『福しま図案室』を開講します。

                                                                                   ※福しま図案室(参加者募集中)=http://gs.tuad.ac.jp/fukukouinfo/
福しまピクニック(報告記事)=http://gs.tuad.ac.jp/fukukouinfo/index.php?ID=29

 山形県は現在、福島県各地から約1万4千人の自主避難者を迎えています。おおよその内訳は、県境の米沢市が5千人、山形市が4千人、その他の市町村が6千人で、受入れ数としては全国最大です。そのうちの4割以上が、父親は福島県内に残り母子だけで転居する「逆単身赴任型」と見られています。
 米沢ではアパート/マンションはほぼ満室状態で、県が援助している期間限定の家賃補助が6万円であることから、山形市内でも同じ価格帯の空き部屋がほとんど埋まっている状態です。自主避難は、放射線量の推移や除染の進行具合によって滞在期間が(家庭ごとの判断が)異なることから、転居先の地域に馴染めない母子の孤立化が懸念されています。
 TRSOでは、県内への避難者増加を受け、南相馬市への支援事業『キッズアートキャンプ山形』のノウハウを転用した『福しまピクニック』(企画・運営:福興会議)を3回実施し、各回ともに70名以上の福島のご家族に参加いただきました。また、ホストファミリーとして同じ数の山形の支援者も家族で参加し、交流を楽しみました。
 火急の支援策として一定の成果をあげる事ができたピクニックですが、参加者から継続開催を希望する声が大きく、また、雪に閉ざされた冬期こそ交流企画が必要との判断から、後継企画『福しま図案室』を実施いたします。

 『福しま図案室』では、会場を村山市農村文化継承館から、山形まなび館・MONO SCHOOLに移し、グラフィックデザインの手づくりWSを親子で楽しみます。また、農業体験/食育の部分を割愛するかわりに、山形まなび館の管理課である山形市商工課とも連携し、街あるき(七日町周辺)なども間々に組み込んだ、街と人の交流プログラムを試みていきます。