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座談会『震災と美大』(1/26)のご案内

2011年度の美術館大学センター活動報告書に掲載される〈座談会〉が、公開形式でおこなわれます。TRSOプログラムディレクターの宮本武典も登壇します。どなたでも聴講できますので下記の通りご案内いたします。

座談会◎特集3.11『震災と美大』
もうすぐあの激震から、私たちが2万人の同胞を失った日から、1年。
震災発生、福興会議、やまがた藝術学舎オープン、半年遅れの卒業式、エネシフ、統合問題まで、
いま、あらためて3.11からの東北芸術工科大学の1年を検証する。


日時:2012年1月26日[木]17:20〜19:20
会場:デザイン工学実習棟A208ギャラリー
主催:東北芸術工科大学美術館大学センター
協力:東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科
登壇:根岸吉太郎(映画監督/学長)
   竹内 昌義(建築家/デザイン工学部教授)
   三瀬夏之介(日本画家/芸術学部准教授)
   宮本 武典(キュレーター/本学主任学芸員)

*座談会の小テーマ(予定)
 1. クリエイション(=映画、建築、美術)はどのように変化したか?
 2. 震災に抗して取り組んだこと+いま取り組んでいること
 3. 私の若者・学生論
 4. 3.11以後の大学ビジョンおよび提言
 5. 他(質疑応答あり)

※録音するため、途中入場・退場はできません。
「今週の木曜日に、『特集3.11〈震災と美大〉』と題した座談会を、東北芸術工科大学の建築ギャラリーでおこないます。スピーカーは芸工大学長で映画監督の根岸吉太郎さん、みかんぐみの竹内昌義さん、日本画家の三瀬夏之介さん、そして僕・宮本武典の4名です。
2011年は震災以外にも、大学に激震が走った年でした。2010年末に本学の設立理念・東北ルネサンスの精神的支柱だった『東北学』の赤坂憲雄さんが学習院大学に移り、松本哲男学長にかわって根岸学長が誕生。すぐに3.11があって大学のインフラはズタズタになりました。その後、反対運動が巻き起こった京都造形芸術大学との法人統合問題は、山形県・山形市、さらには文科省も介入する事態となり、さきごろ白紙撤回という決着になりました。
東北唯一の芸術系4年制大学として、大きな転換点となった2011年をどのように総括し、震災以降の社会でその役割と存在意義を見出すのか? 座談会では根岸学長を中心に、オープンな議論していきたいと思います。
なお、この座談会はもともと僕が毎年度末に編集・刊行している『TUAD AS MUSEUM: Annual Report(2005~)』に掲載するために企画したものですが、「学生のいるところで語りたい」と、あえて公開採録としました。竹内さんや三瀬さんは、すでにそれぞれのフィールドで自らの〈3.11以後〉のスタンスを語っておられるし、また具体的な実践もされているわけですが、根岸吉太郎さんが公に、学長である前に一人の映画監督として、大学や震災について見解を述べられる機会は、これまでちゃんとありませんでした。傾聴に値します。
学生や教職員はぜひ参加してください。トップダウンではなく、ボトムアップで、創作の現場から東北芸術工科大学の未来ビジョンを探る議論に、ぜひ立ち会ってほしいと思います。」
宮本武典(TRSOプログラムディレクター/美術館大学センター主任学芸員)