東北復興支援機構 | TRSO

「KISS THE HEART♯2」チャリティオークションが開催されました

3月16日に京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスで、「KISS THE HEART♯2」チャリティオークションが開催されました。
「KISS THE HEART」は、三越伊勢丹のCSR事業(社会貢献事業)として、アートを通じた支援をめざし2012年より開催している東日本大震災のアート&チャリティプログラムです。オークション落札額は全額(消費税を除く)「こども芸術の家」プロジェクトに寄付され、この寄付金により、TRSOが継続して行なっている福島県南相馬市のこどもとご家族を対象としたアート林間学校プログラム「キッズアートキャンプ山形」や、その他のこども支援プログラムを実施させていただいています。

Photo by Keiichi Murakami


今年で2回目となる「KISS THE HEART」では、「アートの“自然力”を復興する」をテーマに、若手アーティストが制作した作品21点が伊勢丹新宿店・日本橋三越本店・銀座三越のショーウィンドウに2013年1月23日から約1か月間展示されました。また、展示に併せ、展示作品のガイドイベントや映画「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」ミニ上映会などが開催されました。

「KISS THE HEART♯2」ショーウィンドウの展示作品(ナン・ヒョジュン/日本橋三越本店)

「KISS THE HEART♯2」ショーウィンドウの展示作品(山縣良和/伊勢丹新宿店)

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Photo by Keiichi Murakami

Photo by Keiichi Murakami

チャリティオークションには、新進気鋭のアーティストの作品を求め、約80名近い一般の方やギャラリストの方が参加されました。
オークション開催に先立ち、三越伊勢丹取締役専務執行役員営業本部長 中込俊彦氏や、「KISS THE HEART」プログラムのプロデュースを担当している「TOKYO FRONTLINE」ディレクターで、京都造形芸術大学教授の後藤繁雄氏からなどのご挨拶がありました。

Photo by Keiichi Murakami

Photo by Keiichi Murakami

今回のチャリティオークションの運営を手掛けられた「マレット ジャパン」代表取締役の高橋智明氏がオークショニアとなり、いよいよオークションが始まりました。作品が会場に運ばれ作品紹介がなされた後、オークショニアの合図とともに、次々に客席より札が上がります。

Photo by Keiichi Murakami

アーティストとして発表をするかたわらジャンルの枠を越え活動している杉田陽平氏の油彩作品や、山懸良和氏のタペストリーの作品、本学の卒業生近藤亜紀氏の「島に咲くハナ」や本学でも展示した石川直樹氏の作品「異人」等々どれも躍動溢れる魅力的な作品ばかり。

チャリティオークションの様子は「美術手帖」5月号(4月17日発売)でもご紹介される予定ですので、そちらもぜひご覧ください。

こうして終始和やかな雰囲気のなかオークションは終了し、落札額の総額は205万3000円となりました。
「こども芸術の家」が、このように多くの方々のご厚意に支えられていることをあらためて実感し、「社会全体で震災後のこどもたちの未来を考える」という「こども芸術の家」の基本理念がそこに存在していると思いました。

「KISS THE HEART♯2」チャリティオークションにご参加いただきましたみなさま、および作品をお買い上げいただきましたみなさま、主催者の三越伊勢丹様をはじめメディアパートナーの美術手帖様、協賛の光村印刷株式会社様、協力のALFA ROMEO様、企画担当のTOKYO FRONTLINE様、その他ご協力いただきました大勢のみなさまに心よりお礼申し上げます。

「こども芸術の家」は、2013年度も震災後の〈こども=未来〉のためにアートとデザインによる活動を続けていきますので、引き続きご理解とご協力いただけたら幸いです。

須藤知美(TRSO事務局)